knowledge
心理学の知識

抑うつと憂うつの違い

抑うつと憂うつの違い

・ひとことで、「うつ状態」といっても、厳密には「抑うつ」の段階と「通常の憂うつ」とがあり、両者には相違点があります。
・いやな思いをした時は、気分が落ち込み、憂うつになりますが、時間の経過とともに、回復します。
ところが、いつまでたっても気持ちが落ち込んだままで、意欲も気力もわいてこないことがあります。

・それまで楽しみだったことにも興味が失せて、気分転換を図ろうとする気力さえ起こらなくなります。
このような心の状態を「抑うつ」といい、うつ病の典型的な症状です。

・ひとことで、「うつ状態」といっても、厳密には「抑うつ」の段階と「通常の憂うつ」とがあり、両者には相違点があります。

●「抑うつ」と通常の「憂うつ」の違い

★ 【うつ状態の強さ】

「抑うつ」・・・ひどくふさぎ込み、時には妄想的でさえある

「憂うつ」 ・・・程度は弱く、現実からかけ離れるほどではない

★ 【うつ状態の持続期間】

「抑うつ」・・・2週間以上、うつ状態が続いている

「憂うつ」・・・憂うつな日もあれば、そうでない日もある

★ 【うつ状態の変化】

「抑うつ」・・・喜ばしいことがあっても、気分は良くならない

「憂うつ」・・・喜ばしいことがあると、気分がいくらか良くなる

★ 【日常生活の変化】

「抑うつ」・・・それまでのような生活を送ることができない

「憂うつ」・・・それほど変化はない

★ 【趣味などに対する関心】

「抑うつ」・・・関心が失せ、取り組んでも集中できず、かえって疲れる

「憂うつ」・・・取り組んでいるときの方が気が紛れる

★ 【対人関係】

「抑うつ」・・・人に会うのをいやがる

「憂うつ」・・・人と会っているときの方が気が紛れる

★ 【1日内の気分の変化】

「抑うつ」・・・朝は気分が悪く、夕方になると良くなるケースが多い。(日内変動という)
「憂うつ」・・・それほど変化はない

★ 【自殺の恐れ】

「抑うつ」・・・自殺願望を持つことが多く、実際に命を絶つ人が少なくない
「憂うつ」・・・実際に自殺する人は少ない

注):以上は、あくまで目安であり全てのケースに当てはまるわけではありません。