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心理学の知識

心のケア13|グリーフ・ワーク

心のケア13 「グリーフ・ワーク

◇災害時 『こころのケア』 にお役立て下さい。
  *正しい知識をもって適切に対処していきましょう。

*悲嘆(グリーフ)・ワークは喪失の悲嘆を癒すための心理療法です。
グリーフケアは「ショック期」「喪失期」「閉じこもり期」「再生期」、4段階のプロセスを経て回復へと向かいます。 順番が入れ替わったり、各プロセスを行ったり来たりしながら少しずつ喪失体験を癒して行きます。グリーフワーク 悲嘆ワークは喪失の悲嘆を癒やすための心理療法で、グリーフ・ワークを始めるために必要なことは安全確保(心理的、環境的、物理的)衣食住が確保されていること。9つのポイントを状況に応じて適応して行くことをサポートします。

【グリーフ・ワークを始めるために必要なこと】

・安全確保(心理的、環境的、物理的)
・衣食住が確保されていること。
※諸々の事務手続きが未完了の場合でも、できるところから少しづつ進めます。
※震災後、諸々の事務手続きが完了していれば、なお良いでしょう。

【グリーフ・ケアの4段階】
グリーフケアは、
1,「ショック期」
2,「喪失期」
3,「閉じこもり期」
4,「再生期」

以上、4段階のプロセスを経て回復へと向かいます。
順番が入れ替わったり、各プロセスを行ったり来たりしながら、
少しずつ喪失の悲しみを癒して行きます(個人差があります)

【グリーフケアの方法】

1、深い悲しみ(感情)を受け入れる
強い感情は時間と共に軽減します。
がまんせずに、「嘆く、泣く時間を確保」します。

2、悲嘆や喪失体験を話す
可能であれば信頼出来る人と悲嘆をシェア。
傾聴してくれる人をみつけることも大切。

3、悲嘆を分かち合う
同じ経験をした人と分かち合い、乗り越えるきっかけに。

4、軽いストレッチ(運動)と良質の睡眠(休養)
ストレッチは心も柔軟にします。
眠らなくてもこまめな休息を意識することも効果的。

5、セルフケア:自分を愛する
自分をいたわり、ねぎらう。自分を大切にする。
心地良いと思われる五感を感じてみる。

6、出さない手紙を書く
自分自身の感情に気づくきっかけになります。

7、自分の考えや思いを記録する
記録することで感情を放出します。
絵画療法アートセラピー)も有効。

8、助けを求める
自分をケア出来る人は助けを求めることができます。
(*傾聴してくれる人に助けを求める)

9、休養(休息)、栄養、睡眠
からだをいたわることで緊張を軽減できます。

※悲嘆を認めることは、衝撃的な体験から『何か』を学び取り、人生の大きな意味を見出すこと。
支援者(カウンセラー)は伴走しながら悲嘆の軽減をサポートして行きます。

心のケア13 「グリーフ・ワーク」グリーフケア

※災害時 『心のケア』 にお役立て下さい。

【心のケア1~心のケア15のリンク】

◆心のケア1|喪失の受容
◆心のケア2|被災した人のケア
◆心のケア3|サバイバーズギルト
◆心のケア4|心身の反応
◆心のケア5|PTSD
◆心のケア6|トラウマティック・ストレス
◆心のケア7|急性ストレス障害
◆心のケア8|ストレス反応と心の病気
◆心のケア9|回復のための心構え
◆心のケア10|子どものケア
◆心のケア11|気遣いの言葉
◆心のケア12|グリーフ・カウンセリング
◆心のケア13|グリーフ・ワーク
◆心のケア14|援助者を目指す傾聴術
◆心のケア15|悲嘆のプロセスから回復へ

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