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防衛機制|防衛反応|適応機制|公認心理師試験

防衛機制 適応機制 防衛反応 公認心理師試験

防衛機制|防衛反応|適応機制

私たち人間は危機にさらされた時、心の安定を図るため無意識的な働きをします。これを「防衛機制」(適応機制)といいます。防衛機制は、私たちが安全に生き抜くための「こころの安全装置」のようなものです。あなたのこころの中ではどんなことが起こっているのか、それを知る手がかりになるかもしれません。

防衛機制とは

防衛機制とは、フロイトによって精神分析から提唱された考え方で、自我に危険を及ぼす葛藤や痛み等から心理的な安定を保つために無意識的に起こる精神的な防衛メカニズムのこと。自分を守ろうとして無意識的・反射的に働く、誰にでも起こる正常な心理的反応です。


【抑圧】
:苦痛な感情や記憶などを意識から追い出し、無意識へと閉め出す事。
◎ 受け止めきれなくなり、その出来事自体を忘れ、何も感じなくなってしまう。
思い出したくない過去の経験、出来事等を、無理やり自分の意識に上らせないように押さえつける。


【反動形成】
:「抑圧」した考えや感情と正反対のことをする「防衛機制」です。
◎好きな異性に対して意地悪をするなど。


【置き換え】
:自分の感情が本来のものに対して持っているものとは逆のものに置き換えてストレスを解消する
◎ 全く無関係な人やモノに攻撃を加える。いじめ、やつあたり、または、皮肉、嫉妬


【逃避】
:「葛藤」を引き起こすような状況から逃げ出すことで、不安や緊張、恐怖をなくし、自分自身を守ろうとすること
◎ “楽しいこと”に熱中することで、嫌なことを思い出さないようにする。
病気になって苦しい現実から逃げ出すことも「逃避」の一種


【同一視】
:自分にとって重要な他者と自己とを同じものと見なす事。
◎ 親の目標を自分の行動目標にする:東大合格!など


【投影】
:自分自身が「抑圧」している考え方や感情を、ほかの人が持っているように感じてしまうこと。
◎ 例えば、会社の上司をひどく嫌い→本当は自分の心のなかにある「嫌悪感」を、相手の心のなかにあると思いこもうとします。自分が相手を嫌っているのではなく、相手が自分を嫌っていると思いこもうとするわけです。これが「投影」です。
この心の働きは無意識に行われるため自分自身ではなかなか気づきません。


【退行】
:以前の発達段階へと戻る事。
◎ ストレスの状況にうまく対処できない時、赤ちゃんや小さい子供のようになること。
何かに満足できない子供が赤ちゃん言葉を使ったり、鼻声を出して、母親に甘えたりする。


【昇華】
:非社会的な欲求を、社会に受け入れられる価値ある行動へと転じる事。
◎ おさえつけられた性欲が、詩や小説、スポーツなどにむけられること


【投影】
:自分自身が「抑圧」している考え方や感情を、ほかの人が持っているように感じてしまうこと。

◎ 例えば、会社の上司をひどく嫌い→本当は自分の心のなかにある「嫌悪感」を、相手の心のなかにあると思いこもうとします。自分が相手を嫌っているのではなく、相手が自分を嫌っていると思いこもうとするわけです。これが「投影」です。
この心の働きは無意識に行われるため自分自身ではなかなか気づきません。


【合理化】
:満たされなかった欲求に対して、適当な理由を付けて正当化しようとする事。
◎ キツネがぶどうを取ろうとしたが、手が届かずに取ることが出来なかった。
その時、「あのぶどうは酸っぱいのさ!」とするのがすっぱいブドウ。
欲しくは無かったが自分の物となったレモンを甘いと言い張るのが甘いレモン


【補償(代償)】
:ある事柄に対し劣等感を持っている際、他の事柄で優位に立ってその劣等感を補おうとする事。
◎ 勉強が苦手な子供が、スポーツをがんばって、ほかの人より優れることで補おうとするようなこと

私たち人間の「こころ」はとても繊細で複雑。ご自身の中で、何か気になることや「心あたり」は、ありましたか?少しでも、何かの気づきにつながっていただけたなら幸いです。

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