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心の世界

心の世界

【心の世界】
心の世界は、意識される世界のほかに、意識されない世界を含むことを、具体的にわかりやすく説明する。

◆Aさんは大勢の前に出ると決まって言葉が出にくくなるという悩みを抱えるが、その理由は意識できない。Aさんの心の世界はどのようになっているのだろう。意識される世界と意識されない世界「無意識」について、フロイトやユングの理論がある。主にフロイト(1856~1939)の理論を引用しながら説明しよう。

フロイトによれば、人間の心は「意識」「前意識」「無意識」の三層からなると考えていた。

●フロイトの局所論で、「意識」とは、いま気がついている心の部分で、眼で見たり、考えたり、感じていることに気づいている。自分が何をしているのか(行動)、何を考えているのか(思考)が自身でわかっていることを言う。

●「前意識」とは、いま気がついていないが努力によって意識化できる心の部分で、意識の下にあるが、思いだそうとすれば意識の世界に呼び戻せる領域のことをいう。
昨日あった出来事や、過去に出会った人の名前を思い起こす際に、なかなか思い出せないが、しばらく考えたり、注意を集中していると思い出すことができる。このように、今は意識していないが、注意や意志によって思い出せる心の世界である。

●「無意識」とは、抑圧されていて、意識化できにくい心の部分と説明している。意識の奥底にある深い層のことで、意識から最も遠い領域である。これは、夢や催眠、精神分析によって意識されるようになり、人間行動の源泉や動機となっている。

「無意識」の領域には<本能的衝動(生得的な心的エネルギー)>や意識化されると都合の悪い記憶、動機、観念などが抑圧されている。ということであり、この無意識的な心的エネルギーは、たえず、意識領域へ侵入しそれらを充足しようとする。

このことから考えると「大勢の前に出ると言葉が出にくくなる」というAさんの状態は、無意識に閉じ込められた本能や欲求や衝動がたえず「意識」に進入しようとする心的エネルギーの現れであり、人間の意識や日常生活の行動に影響を及ぼすことがわかる。

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Aさんの例以外に、理由のない不快感、言い間違えや物忘れなど、無意識は心の奥深くからのささやきかけとして、日々の日常生活に大きな影響を及ぼす。人は、自分の行動や考え方、感情の動きなどを自分で確かに感じている。しかし、常に理性的に見える人でも、何気なく起こす行動もあれば、気持ちと裏腹な行動を起こす場合も少なくない。
これは意識的に自覚されていると考えた心の動きも、実はその下(無意識)にある様々な本能や衝動や欲求に動かされているためだ。
無意識の領域に隠れている本能や欲求、衝動が私たちのこころ全体を動かしているのである。

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人間も動物である以上、生まれながらの本能や衝動や欲求は本来、生きるためのエネルギー(リビドー)になるはずだが、主に社会によって抑圧され、意識の世界から排除される。しかし無意識の領域に閉じ込められても、それらは絶えず意識に進入しようとする強い力を持っているため、その人の意識や行動が操られるのである。

私たちは日常、喜怒哀楽を日々体験するが、人間の許容範囲を超えた怒りや悲しみは、防衛機制という仕組みによって処理される。防衛機制は人間のこころを守るしくみとして機能するものである。

Aさんの「大勢の前に出ると決まって言葉が出にくくなる」という状況を、防衛機制に照らし合わせてみると「抑圧」に関連していることがわかる。

【防衛機制の「抑圧」の定義】

「強い不安、苦痛な観念や記憶、不快な感情を意識から締め出し、無意識にとどめておくこと」である。

◆後日、Aさんの無意識が意識化され、ある出来事がよみがえった。小学1年の学習発表会での失敗である。その時のAさんの落胆、悲しみ、屈辱、怒り、などの感情は小学校低学年の子供にとって、非常に苦痛で耐えがたい出来事として体験学習され、防衛機制の「抑圧」が作用し、無意識に閉じ込められてしまったものと考えることができる。

私たちが安全に生きるために働く防衛機制も、時には生きるための邪魔になってしまうことも少なくない。しかし、そのようなありがたく、不思議ともいえる、人間の特徴を理解しながらバランスの良い日常生活を保ちつつ、どこかに幸福感も得られるような質の高い日々(QOL向上)を送って行きたいものだ。

仙台市 田村みえ 「心の世界(東北福祉大学 心理学レポート)」

仙台心理カウンセリングの公式サイトがリニューアルオープン致しました

仙台心理カウンセリングのホームページにアクセスいただき、誠にありがとうございます。

この度、ホームページを新規にリニューアルいたしました。
今後とも、よりお客様にご満足いただけるホームページをめざして コンテンツの拡充等を行う予定ですのでよろしくお願い申し上げます。

防衛機制

防衛機制
私たち人間は危機にさらされた時、心の安定を図るため無意識的な働きをします。
これを「防衛機制」(適応機制)といいます。
防衛機制は、私たちが安全に生き抜くための「こころの安全装置」のようなものです。
あなたのこころの中ではどんなことが起こっているのか、もしかしたら、それを知る手がかりになるかもしれません。


【抑圧】
:苦痛な感情や記憶などを意識から追い出し、無意識へと閉め出す事。
◎ 受け止めきれなくなり、その出来事自体を忘れ、何も感じなくなってしまう。
思い出したくない過去の経験、出来事等を、無理やり自分の意識に上らせないように押さえつける。


【反動形成】
:「抑圧」した考えや感情と正反対のことをする「防衛機制」です。
◎好きな異性に対して意地悪をするなど。


【置き換え】
:自分の感情が本来のものに対して持っているものとは逆のものに置き換えてストレスを解消する
◎ 全く無関係な人やモノに攻撃を加える。いじめ、やつあたり、または、皮肉、嫉妬


【逃避】
:「葛藤」を引き起こすような状況から逃げ出すことで、不安や緊張、恐怖をなくし、自分自身を守ろうとすること
◎ “楽しいこと”に熱中することで、嫌なことを思い出さないようにする。
病気になって苦しい現実から逃げ出すことも「逃避」の一種


【同一視】
:自分にとって重要な他者と自己とを同じものと見なす事。
◎ 親の目標を自分の行動目標にする:東大合格!など


【投影】
:自分自身が「抑圧」している考え方や感情を、ほかの人が持っているように感じてしまうこと。
◎ 例えば、会社の上司をひどく嫌い→本当は自分の心のなかにある「嫌悪感」を、相手の心のなかにあると思いこもうとします。自分が相手を嫌っているのではなく、相手が自分を嫌っていると思いこもうとするわけです。これが「投影」です。
この心の働きは無意識に行われるため自分自身ではなかなか気づきません。


【合理化】
:満たされなかった欲求に対して、適当な理由を付けて正当化しようとする事。
◎ キツネがぶどうを取ろうとしたが、手が届かずに取ることが出来なかった。
その時、「あのぶどうは酸っぱいのさ!」とするのがすっぱいブドウ。
欲しくは無かったが自分の物となったレモンを甘いと言い張るのが甘いレモン


【退行】
:以前の発達段階へと戻る事。
◎ ストレスの状況にうまく対処できない時、赤ちゃんや小さい子供のようになること。
何かに満足できない子供が赤ちゃん言葉を使ったり、鼻声を出して、母親に甘えたりする。


【昇華】
:非社会的な欲求を、社会に受け入れられる価値ある行動へと転じる事。
◎ おさえつけられた性欲が、詩や小説、スポーツなどにむけられること


【補償(代償)】
:ある事柄に対し劣等感を持っている際、他の事柄で優位に立ってその劣等感を補おうとする事。◎ 勉強が苦手な子供が、スポーツをがんばって、ほかの人より優れることで補おうとするようなこと
私たち人間の「こころ」はとても繊細で複雑。ご自身の中で、何か気になることや「心あたり」は、ありましたか?少しでも、何かの気づきにつながっていただけたなら幸いです。


【反動形成】
:「抑圧」した考えや感情と正反対のことをする「防衛機制」です。
◎ 好きな異性に対して意地悪をするなど。


【置き換え】
:自分の感情が本来のものに対して持っているものとは逆のものに置き換えてストレスを解消する
◎ 全く無関係な人やモノに攻撃を加える。いじめ、やつあたり、または、皮肉、嫉妬


【逃避】
:「葛藤」を引き起こすような状況から逃げ出すことで、不安や緊張、恐怖をなくし、自分自身を守ろうとすること
◎ ”楽しいこと”に熱中することで、嫌なことを思い出さないようにする。
病気になって苦しい現実から逃げ出すことも「逃避」の一種


【同一視】
:自分にとって重要な他者と自己とを同じものと見なす事。
◎ 親の目標を自分の行動目標にする:東大合格!など


【投影】
:自分自身が「抑圧」している考え方や感情を、ほかの人が持っているように感じてしまうこと。

◎ 例えば、会社の上司をひどく嫌い→本当は自分の心のなかにある「嫌悪感」を、相手の心のなかにあると思いこもうとします。自分が相手を嫌っているのではなく、相手が自分を嫌っていると思いこもうとするわけです。これが「投影」です。
この心の働きは無意識に行われるため自分自身ではなかなか気づきません。


【合理化】
:満たされなかった欲求に対して、適当な理由を付けて正当化しようとする事。
◎ キツネがぶどうを取ろうとしたが、手が届かずに取ることが出来なかった。
その時、「あのぶどうは酸っぱいのさ!」とするのがすっぱいブドウ。
欲しくは無かったが自分の物となったレモンを甘いと言い張るのが甘いレモン


【退行】
:以前の発達段階へと戻る事。
◎ ストレスの状況にうまく対処できない時、赤ちゃんや小さい子供のようになること。
何かに満足できない子供が赤ちゃん言葉を使ったり、鼻声を出して、母親に甘えたりする。


【昇華】
:非社会的な欲求を、社会に受け入れられる価値ある行動へと転じる事。
◎ おさえつけられた性欲が、詩や小説、スポーツなどにむけられること


【補償(代償)】
:ある事柄に対し劣等感を持っている際、他の事柄で優位に立ってその劣等感を補おうとする事。◎ 勉強が苦手な子供が、スポーツをがんばって、ほかの人より優れることで補おうとするようなこと

私たち人間の「こころ」はとても繊細で複雑。ご自身の中で、何か気になることや「心あたり」は、ありましたか?少しでも、何かの気づきにつながっていただけたなら幸いです。

無意識(潜在意識)と意識(顕在意識)

意識には、私たちが意識している部分と意識していない部分があります。
意識できる部分を意識(顕在意識)といい、意識していない(または意識できない)部分を無意識(潜在意識)と呼んでいます。

【日常での具体的な事例】*仕事de失敗編☆

「しまったなぁ~課長になんて言い訳しよう・・」と必死で考えるのは意識(顕在意識)
課長に突然呼び出され、いきなり「こらぁ!田中っ!これはどういう事だ(怒)」と怒鳴られた時「あ、課長、それは佐藤がそうしろと言ったので・・」と瞬間的に事実ではない言い訳を創作するのが無意識(潜在意識)。

無意識とは、意識下に閉じ込めた衝動や欲求|フロイトとユングの理論

・フロイトが提唱した精神分析学やユングが提唱した分析心理学では「意識できていない領域」を指している。
・理由のない不快感、言い間違えや物忘れなど、無意識は心の奥深くからささやきかけ私たちの日常生活に影響を及ぼす。

フロイトの無意識『フロイトの心の構造論』

ジークムント・フロイト(1856~1939】
オーストリアの精神分析学者。オーストリアの白人系ユダヤ教徒アシュケナジーの家庭に生まれた。神経病理学者を経て精神科医となり、神経症研究、自由連想法、無意識研究、精神分析の創始を行い、さらに精神力動論を展開した。

図1『フロイトの心の構造論』

【フロイトによる「こころ」の解明】

・人間の心とは何か?一口に解明できない不思議な存在。
フロイトは人間のこころを「意識、前意識、無意識」の三層構造によるものと考えた。

●【意識:顕在意識】とは、眼で見たり、考えたり、感じていることに気づいていることで、自分が何をしているのか(行動)、何を考えているのか(思考)が自身でわかっていることをいう。

●【前意識】とは意識の下にあるが、思いだそうとすれば意識の世界に呼び戻せる領域のことをいう。昨日あった出来事や、過去に出会った人の名前を思い起こす際に、なかなか思い出せないが、しばらく考えたり、注意を集中していると思いだすことができる。このように、今は意識していないが、注意や意志によって思い出せる心の世界である。

●【無意識:潜在意識】とは、意識の奥底にある深い層のことで、意識から最も遠い領域である。これは、夢や催眠、精神分析によって意識されるようになり、人間行動の源泉や動機となっている。

フロイトの無意識

・こころの中での意識されない部分を「無意識」と呼ぶ。私たちは普段、自分の行動や考え方、喜怒哀楽の感情の動きなどを自分で確かに関わっていると感じている。しかし、常に理性的に見える人でも、何気なく起こす行動もあれば、気持ちと裏腹な行動を起こす場合も少なくない。これは意識的に自覚されたこころの動きも、実はその下にある様々な衝動や欲求に動かされているからである。

無意識の領域に隠れている本能や衝動が心全体を動かしているのである。
人間も動物である以上、生れながらの本能や衝動、欲求などは本来、生きるためのエネルギー(リビドー)になるはずだが、社会によってコントロールされ抑圧されて、意識の世界から排除される。しかし無意識の領域に閉じ込められても、それらは絶えず意識に進出し再生しようとする強い力を持っているので、その人の意識や行動が操られるのである。

無意識の意識化:心理療法

フロイトは精神科医の立場から幼児期の意識にとって受け入れることができないような願望や情動を無意識の領域へと抑圧した結果、神経症が発症するのだと考えた。意識と無意識にある心的エネルギー(本能運動=リビドー)を量的な観点からとらえると、全体のエネルギー総量は一定なので、意識の領域が小さくなれば、無意識の領域は大きくなる。
つまり、意識から排除された心的内容は消失するのではなく、無意識のエネルギーとして心の中に保っているとフロイトは考えた。無意識層に抑圧されている情動には、性欲や攻撃欲、感情を伴った観念や記憶などがあるとされている。心理療法は「無意識を意識化するプロセス」である。

ユング心理学の特徴】ユング心理学(分析心理学)は、他派と比べ心理臨床において夢分析を重視する。
夢は集合的無意識としての「元型イメージが日常的に表出している唯一の現象」
集合無意識とは、個人の経験の領域を超えた人類に共通の無意識領域のことを言う。

ユング心理学の夢解釈がフロイトの精神分析と異なる点は、無意識を一方的に杓子定規で解釈するのではなく、クライエントとセラピストが対等な立場で夢について話し合い、その多義的な意味・目的を考えることによって、クライエントの心の中で巻き起こっていることを治癒的に生かそうとする点にある。また日本のユング心理学はその心理臨床において『箱庭療法』を積極的に取り入れたことでも知られている。

ユングの無意識

※図2『ユングの心の構造論』

【顕在意識】普段の生活の中で自覚できている意識。
【潜在意識】自覚されることなく、行動や考え方に影響を与える意識。
【集合的無意識】個人の経験の領域を超えた人類に共通の無意識領域。

ユングの無意識

カール・グスタフ・ユング(1875~1961)】
スイスの精神科医・心理学者。深層心理について研究し、分析心理学の理論を創始した。1948年に共同研究者や後継者たちと共にスイス・チューリッヒにユング研究所を設立しユング派臨床心理学の基礎と伝統を確立した。またアスコナで開催されたエラノス会議において主導的役割を演じることで、深層心理学・神話学・宗教学・哲学など多様な分野の専門家・思想家の学際的交流と研究の場を拓いた。

●精神科医であったユングは当時の精神医学ではほとんど治癒出来なかった各種の精神疾患に対する療法の確立を目指し、ピエール・ジャネやウィリアム・ジェームズらの理論を元にした心理理論を模索していた。フロイトの精神分析学の理論に自説との共通点を見出したユングはフロイトに接近し、一時期は蜜月状態となるが、徐々に方向性の違いから距離を置くようになる。フロイトと別れた後は、人間心理はフロイト式の抑圧感情に還元され得る部分も存在する事は認めつつも、それは局面の一つ以上ではないと考え、フロイトが想定したよりも遙かに広く大きいものとして無意識を再定義した。

●ユングの患者であった精神疾患者らの語るイメージに不思議と共通点がある事、また、それらは世界各地の神話・伝承とも一致する点が多い事を見出したユングは、人間の無意識の奧底には人類共通の素地(集合的無意識)が存在すると考え、この共通するイメージを想起させる力動を「元型」と名付けた。また、晩年、共時性(シンクロニシティー)の概念を提起した。

自動思考

出来事に対し瞬間的に浮かび上がる考えやイメージを『自動思考』といいますが、普段は意識されることなくすぐに忘れられてしまうもので、ストレスに大きく影響を与えるものがあります。

【例えば・・・】

怒られた時、『この程度で済んで良かった』と思うか『怒られる自分はダメな人間だ』と思うか、というようなことです。この思考は、持って生まれた性格によるものではありません。
過去の体験の積み重ねによって自分自身が日々選択してきた「くせ・習慣」のひとつで意識することにより、その「受け取り方」の「くせ・習慣」を修正することが可能ですそれにはまず、自覚、認識すること。そこから修正に向かうための第一歩が始まります

●自分の「受け取り方」は、いつどのような事がきっかけで完成された?
そんなことに気づきながら徐々に自分自身の思考のくせ・習慣(自動思考)を自覚し改善していくことができます。「自動思考」はその人の過去の体験からつくられたものです。正確にいえば瞬間的に湧きあがる自動思考の背景には過去の体験の積み重ねによって形成された何らかの前提(スキーマ)があるということです。

●幼少時期に親(又は養育者)からの拒否を受け続けると「自分は人から愛されることはない」といったスキーマが形成されそのスキーマを背景とし「誰とも仲良くなれない」「誰からも愛されない」といった自動思考を繰り返すことになります。

●過去の苦痛で不快な体験や精神的な破綻を繰り返さないように「防衛機制」を働かせ処理した結果、否定的なスキーマが形成され、その延長に「歪みをもった自動思考」が出現するということになるのです。
ちょっと難しいかもしれませんが、徐々に自分に合ったペースで理解していくと自分自身の「自動思考」に気づくようになります。
☆「気づき」(認知)を促し、改善(行動療法)するためのサポートが「カウンセリング」だと私は考えています。
仙台心理カウンセリングで開講する、心理学講座「交流分析」は、理論を使って理解しながら、自分のパターン(自動思考)に気づき、改善していくカリキュラムが含まれております。

*「自動思考」「認知のゆがみ」などを改善する方法が記載されている著書が数多く出版されています。ぜひご参考にしてください。

機能不全家族

心を傷つけるような機能不全な家族はただひとつのパターンがあるわけではなく、いろいろな型があります。

一般的に言って、機能不全な家族とは、力のある上のメンバーが下のメンバーを抑圧し安全を守ることができず、適切な愛情や保護が与えられず、一人一人の人格や個性が尊重されない家族です。

たとえば、身体的にも経済的にも、力関係で一番上にいる父親が、下にいる母親と子どもをアビューズ(虐待)し、母親が子どもをアビューズし、大きな姉や兄が弟や妹をアビューズするというものです。

ある程度の機能不全は、どこの家族にもありますが、それが常に起こっていてパターンになっていたり、頻度は少なくても程度がひどかった場合には メンバーの傷となってあとの人生に影響を与えます。

こころの傷は暴力をふるわれたなどの直接的な原因だけでなく、家族の人間関係などで間接的に傷つく場合もあります。

機能不全家族チェックリスト

次のチェックリストの中で、自分の育った家族にあてはまる項目に印ををつけてみてください。
□ 身体的なアビューズ(虐待)があった
□ 性的アビューズがあった
□ 精神的、感情的、言語的なアビューズがあった
□ 怒りの爆発がよく起こっていた。いつも怒りが爆発するかと恐れていた
□ 愛のない冷たい家族だった
□ 人格を否定するような雑言や怒鳴り声が飛びかっていた
□ 威しがあった
□ 他人や兄弟姉妹といつも比べられた
□ 親の思い通りになるようにコントロールされた
□ 親の期待が大きすぎる家族
□ 他人の目を気にする、表面だけ良くふるまう家族
□ あまりにも多くの秘密があったり、外に出してはいけない大きな隠しごとがあった
□ 顔や姿かたちについてからかわれたりばかにされたりした
□ 親と子供の関係が逆転していた
□ 子どもを過度に甘やかした
□ 自分の存在を否定された
□ 依存症や共依存症の親がいた
□ 家のなかのルールに一貫性がなかった

ここにあげられていることが、ごくたまにではなく、頻繁に起こっていたとしたら、あなたの家族は機能不全な家族であり、あなたは家族の中で安全さや快適さを感じることができなかったことでしょう。

また、こうした家族関係のなかで、あなたが間違った人間関係のつくり方や、間違った自己評価を学んでしまった可能性があります。

共依存

自分が機能不全家族で育ったアダルト・チャイルドの中で、よく見られる共存的な行動や人間関係についてのチェックリストをみてみましょう。この行動様式は、ときに日本人のなかに、よく見られるものです。

あまりにも日本の文化の中で当たり前になっていて共依存的な人ほど、他人の世話をする「よい人」として見られがちです。まわりから圧力がかかり、共依存的な行動を強いられることもままあります。

また、自分の問題行動に気がつかなくて、他人のせいにしている場合もありますので、次のリストをチェックしてみて下さい。無意識の行動や言動が、実は「共依存」的なものであることは意外と多いものです。

共依存チェックリスト

□ 自らを犠牲にして相手を助けたり、世話をしたりする
□ 相手の行動、感情、考え方、状態、結果を変えようとコントロールする
□ 問題や危機が起こっているような人間関係に巻き込まれることが多い
□ 依存心が強くひとりでやっていけるという自信がなく、見捨てられるかもしれないと不安にかられる
□ ある特定の相手のことで頭がいっぱいで視野が狭い
□ 自分の問題はたいしたことはないと思ったり、いやなことは見て見ぬふりをしたり、表面はなんでもないようにふるまう
□ 相手とのバウンダリー(境界線)がはっきりせず、相手が落ち込んでいると自分も落ち込んでしまったりする。また他人の問題にのめりこんだり、相手からの精神的、性的、身体的侵入を許してしまったりする
□ 罪の意識におそわれやすく、相手の問題は自分のせいだと思いこんでしまいやすい
□ 過去の人間関係の間違いから学ぶことができず、同じ間違いを繰り返す傾向がある
□ 被害者意識にとらわれ、自分は犠牲者だと思いこみ、弱々しくなる
□ 自分のまわりに害があるのに、波風を立てぬよう問題を明らかにしない
□ 相手から離れられないでしがみついていることを「愛情」と取り違えている
□ 「こうあるべきだ」という社会の通念、または「こうなるはずだ」というファンタジーにとらわれやすい
□ 相手の気分を敏感に察して、先へ先へと頭を働かせたり、心配したりする
□ 「ノー」が言えず、なんでもかんでも引き受けて疲れてしまったり、恨みがつもったりする
□ 責任感が強すぎて、なんでもがむしゃらにやりこなす

●人間であれば、ときには以上のような行動、感情、考え方をするのは当然ですが、、もし、5つ以上の項目がいつも自分に当てはまるようでしたら、共依存者(コ・ディペンデント)かもしれません。

●チェックした項目について、自分はどのように変化していきたいかを書き出してみましょう。こうなりたいと思う自分の目標を考えるだけでなく、書いてみることで自分の決心がはっきりします。

アダルト・チルドレン

アダルト・チルドレン」は、ACOA(adult children of alcoholics) であり、本来、アルコール依存や嗜癖行動などが主な原因で、家庭の機能が崩壊した中で成人した子どもある。

彼らは、機能不全に陥った家庭の中で、精神的、肉体的に虐待されながら、子どもには負担の大きすぎる父母の調整役や家庭維持役までも担う事で必死に生きようとした結果、不健全な適応方法を身につけてしまいます。

このパターンが成人してからの社会生活や家庭生活にも無意識のうちに持ち込まれ、やがては、かつての親と同じような問題を引き起こしてしまいます(世代間伝達)。

家庭関係の修復の途上で、抑圧されたこれらの外傷に気付き、その意味付けを変化することで心の癒しを得ると言われています。

アダルトチルドレンチェックリスト

自分が機能不全家族で育ったアダルト・チャイルドで、心が傷つき、その悪影響が自分に出ているのかどうか、まず認識の段階からはじめましょう。

次のチェックリストで当てはまる項目があったら印をつけてください。
□ ものごとを最後までやり遂げることがむずかしい
□ 自分に自信がない。自分はダメだと思う。
□ 自分に対して過酷な批判をする
□ 人生を楽しむことが下手である
□ 他人と親密な人間関係が持てない
□ 白黒をはっきりさせすぎ、ほどほどにバランスをとることができない
□ 何かあると反射的に反応する、又はなんの反応もしない
□ 必要のないときについ嘘をついたり、ごまかしたりする
□ 必要以上に相手に忠実である
□ 何が正常で何が異常なのかわからない
□ 他人からのほめ言葉を受け入れにくい
□ 他人から助けを得るのが下手である
□ 自分は他人と違っていて居場所がなく、孤独に感じる
□ 自分でコントロールできない状態が起きるとパニックを起こす
□ 他人から認められたいという気持ちが強い
□ 理由もないのによく頭痛や腹痛などがあり、からだの調子が悪い
□ 摂食障害を起こしている(拒食症、過食症、過食嘔吐など)
□ アルコールや薬物(医師からの処方含む)の依存症になっている
□ 非行に走ったり、自暴自棄になって暴れる
□ お茶目で他人の気をそらす
□ 気まじめで他人の言うとおりにする
□ いつもせかせかと衝動的に行動する
□ 何か起こるのではないかと常に恐れる
□ 他人の目が気になる。被害妄想に陥りやすい
□ なにごとも完璧でないと気がすまない
□ 顔やからだに表情がない
□ 何かが変わることに対する恐れが大きい
□ 抑うつ状態に陥る
□ 離人感や解離で自分が自分でないような気がしたりする
□ 自分の感情が鈍麻していたり、からだから出るメッセージに気づかない
□ 怒りが爆発したり、いつもイライラしている
□ 権威のある人の前に出ると過剰に委縮する
□ 記憶力が鈍ったり、または反対にいやな記憶に悩まされて胸がどきどきしたり悪夢をみたりする
□ コミュニケーションの技術に乏しい
□ 自分はいったい誰で、どんな人生の目的を持っているかなどわからず自己が確立していない
□ 対人恐怖があったり、ひきこもったりしている
□ 共依存的な行動に出やすい (「共依存」参照)

●人間であれば、ときには以上のような行動、感情、考え方をするのは当然ですが、もし、10以上の項目がいつも自分に当てはまるようでしたら、アダルトチルドレンの可能性が大きいと考えられます。

健全な人間像

自分のこころを癒し、心の成長を重ねていく時、どんな人間になったら良いのかの指標。

ここに”健全な人間像”をかかげておきます。

【1】自己評価の高い人間
【2】権威者も含めて、他人と対等に話ができる人間
【3】自分の考え、態度、行動、言動に責任をとる人間
【4】自分と他人に愛を与えることができるやさしい思いやりのある人間
【5】自分を大切にし、自分の世話ができる人間
【6】自己が確立しており、自分の目標がはっきりしてる人間
【7】建設的な批評を受け入れ、自分の成長に役立てることができる人間
【8】自分と他人の長所や短所をはっきり現実的に認識できる人間
【9】他人の意見を尊重し、しかも適当な自己主張ができる人間
【10】平安さと落ち着きを持つ人間
【11】自分と他人を愛し大切にできる人をまわりにおくことができる人間
【12】常に自己の成長に努力し、必要な知識や技術を身につけていく人間
【13】家族や友人、職場での人間関係を大切にする人間
【14】たとえつらくとも、感じるべき感情を感じ、適当に表現できる人間
【15】ものを決断する時、いろいろなインフォメーションや方法を考慮に入れ考えることができる人間
【16】いったんじっくり考えて出した決断は、結果を恐れず勇気をもって行動できる人間
【17】自分のことだけでなく他人の幸せも考慮できる人間
【18】自己を超越したスピリチュアリティーにふれ、人類全体や自然保護など大きなことに関心をもつ人間
【19】忍耐強く規律に富んでおり、逆境に負けず、失敗から学んでいける人間
【20】人生を楽しみ、喜びを生活の中に組み入れていける人間
【21】自分と他人のバウンダリー(境界線)を尊重できる人間
【22】自分が間違った時はあやまり、他人に感謝の気持ちを表現できる人間

健全な人間関係

下記に挙げる各項目をご自身のさまざまな人間関係に照らして考えてみましょう。

これらの要素は存在するでしょうか。

健全な人間関係の要素”をチェックしてみると自分の人間関係でうまくいっているものとそうでないものがあるのがわかります。

これらの要素のうち、どれかが欠けているとその関係に穴があいているような 感じがします。

【1】許容・・・・・
*自分は防御の壁をどこまで下げられるか。 相手がこちらの感情に影響を与えてくるのをどこまで許せるか。

【2】理解・・・・・
*自分は相手を理解しているか。相手の言動の意味を把握しているか。

【3】共感・・・・・
*自分はどこまで相手と同じ気持ちになれるか。

【4】同情・・・・・
*自分は相手が心配している問題について純粋に心配することができるか。

【5】尊敬・・・・・
*自分は相手を価値ある存在として扱っているか。

【6】信頼・・・・・
*自分が誰にでも打ち明けるわけにはいかない事柄に相手がどこまで接近してくるのを許せるか。

【7】受容・・・・・
*自分は自分のままで良いか。相手は相手のままで良いか。

【8】誠実・・・・・
*この関係は事実の上に成り立っているか。何らかの下心はないか。

【9】意志の疎通・・・・・
*自分達はお互いにとって重要な事柄を率直に話し合うことができるか。
お互いを理解し、関係を前進させて行くためのコミュニケーションの仕方を知っているか。

【10】一致・・・・・
*自分と相手はどの程度まで好き嫌いが一致しているか。
二人の感じ方や信条に違いがあった場合それはどの程度問題になるか。

【11】個の確立・・・・・
*自分は相手に尽くしながらもどこまで自分自身を維持できるか。

【12】配慮・・・・・
*自分は自分の欲求だけでなく相手の欲求も心に留めているか。

*以上は健全な人間関係に欠かせない要素のまとめ。
コミュニケーションにおいて、「自分は相手を、相手は自分を現実的にみているか。自分はありのままの相手を見ることができるか。相手はありのままの自分を見ることができるか」という点は、何よりも重要。

人間関係の性質のいかんに関わらず、 ”自分の現実を見せられるか、相手の現実を見られるか”ということが人間関係の健全さを決める鍵なのである。