knowledge

心理学の知識

行動療法

【行動療法】

・行動療法――症状や不適応な行動が身についてしまったら、それを効果的に軽減したり、適応した行動を積極的に身につける方法を学ぶ治療法。

【行動療法の定義と特徴】

・行動療法とは、実験的に明らかにされている学習理論、行動理論を基盤とし、不適応に陥っている行動の治療改善を図ることを目的とした治療技法の体系である。

・行動療法という用語は、アメリカの心理学者:行動分析学の創始者「バラス・フレデリック・スキナー」(1904~1990)が最初に使用したとされている。

・心理学者「ハンス・アイゼンク(1916~1997)」が、1960年に「行動療法と神経症」を出版してから広く定着し、行動療法の創始者の一人:行動療法の一つである系統的脱感作法の考案者 J・ウォルピ(1915~1998)によって、「学習の原理やパラダイムを適用し、不適切な習慣を克服すること」と定義されている。

【行動療法の大きな特徴】

・人間の行動は大部分学習によって獲得されたとみなすこと。
他の心理療法と比較して客観性と普遍性を強く指向していることである。

・神経症でさえ、何らかの理由で不適応的に学習された習慣にすぎないものであり、その習得に用いられたと同じ原理を組み合わせれば、それは解除できるという考え方に立脚している。

・一般に他の心理療法と比較して治療に要する時間は短く、治療の経過を客観的に理解することができる。

【具体的な特徴】

1:行動理論を基礎原理とする

2:治療の目標を明確にし客観的測定や制御が可能な行動のみを治療対象とする

3:症状を不適応行動の学習あるいは適応行動の未学習としてとらえる

4:治療の焦点を過去ではなく今現在にあてる

5:治療の最終目標を行動のセルフコントロールとする

・仙台心理カウンセリングでは、心理カウンセリングを通して、ご本人(クライエント様)の中で「問題となっている不適応」に気づき、「問題点の修正&セルフコントロール」を目標にして進んでいただくことをサポートしてまいります。

ご自身の中で何か気になる行動などございましたら、ぜひ、心理カウンセリングの中でご相談ください。皆様のお越しを、心よりお待ち申し上げております。
仙台心理カウンセリング

認知療法

【認知療法】

・認知療法――考え方を柔軟にしていくことで、うつや不安など、主に情緒面の問題を解決する治療法

【認知療法は認知行動療法の代表選手】

・認知療法はアメリカの精神科医 アーロン・ベック(1921年~)によって開発された。
クライエントの考え方のスタイル(認知)を治療の標的とし、その変容を通して情緒面、行動面の問題解決も図って行こうとする治療法であり、認知行動療法と総称される一群の治療アプローチの代表的なものである。

・感情や行動には自動的にふっと浮かんでくる思考(自動思考)が伴っていることが多い。その思考の背景には、さらに価値観や人生観など、考え方に特定の色づけを与えるもの(スキーマ)が関わっている。

・自動思考に注意を向け、それを変えていくことで、例えば・・不安になっても必要以上に騒ぎ(不安)を大きくしなくて済むようになる。また、自動思考の中に一定の色づけやパターンを見出していくことにより、極端なスキーマの検討ができれば、治療効果をより高め再発防止にも役立つ。

【認知療法の適用】

・認知療法が最も得意とするのは、うつ病とパニック障害であるが、近年は摂食障害やパーソナリティ障害などにも適用されて大きな効果をあげている。

【アーロン・ベック】 Beck.Aaron (1921~  )アメリカの精神科医。

うつ病を中心としたさまざまな精神障害や、パーソナリティ障害に対する認知療法を創始し、体系化した。

・アーロン・ベックは、うつ病には特有の思考内容や、非論理的で非現実的な思考パターン(認知のゆがみ)のあることを観察し、うつ病患者の障害はこのような思考障害ゆえに生じるという仮説のもとに、認知の歪みのもととなる個人のスキーマ(価値観、信念)を修正することが出来る事を示した。

仙台の認知行動療法

認知行動療法

・考え方や振る舞いのスタイルを変えることで、積極的に問題を解決し、クライエントの自律を促進する治療法。

◆振る舞いと考え方の修正を治療の対象とする◆

・クライエントは、行動や情動の問題だけではなく、考え方や価値観、イメージなど、さまざまな認知的な問題を抱えている。

行動や情動の問題に加え、認知的な問題をも治療の標的とし、これまで実証的にその効果が確認されている行動的技法と認知的技法を、効果的に組み合わせて用いることによって、問題の改善を図ろうとする治療アプローチを総称して、認知行動療法(cognitive behavior therapy)という。

・問題点を整理することによって、クライエントの自己理解を促進するとともに、問題解決能力を向上させ、自己の問題をセルフコントロールしながら、合理的に解決することのできる力を増大させることをねらいとして行われる、構造化された治療法である。

【問題の構造化】 *以下の観点から構造化して理解する。

1:環境の問題
2:行動の問題
3:認知の問題
4:情緒の問題
5:身体の問題
6:動機づけの問題

◆行動的技法

・環境調整
・活動記録表の作成
・満足度記録表の作成
・ホームワークの割り当て
・行動リハーサル
・積極的強化
・行動契約
・リラクゼーション
・社会的スキル訓練(SST)
・エクスポージャー
・逆制止
・その他

◆認知的技法

・クライエントのもつ「意味」の理解
・証拠の検討
・説明スタイルの修正
・選択肢の検討
・価値観の検討
・ラベリングの修正
・言語化
・イメージの置き換え
・自己教示法の活用
・思考中断法
・気晴らしの活用
・その他

◆認知行動療法の適応◆

・認知行動療法は、気分障害や抑うつ、全般性不安障害、恐怖性の障害、強迫性障害、急性のストレス障害、外傷後ストレス障害、摂食障害、疼痛、アルコール乱用問題、あるいは学生相談の場面で適応され、大きな治療効果が認められている。
また、糖尿病などの生活習慣病といった、慢性疾患患者の健康行動の形成をねらった指導プログラムも開発されている。

●認知の歪みを変容させることによってカウンセリング効果を得ようとする認知療法、あるいは、不適応な行動の変容を中心とする実践的な認知行動療法の場合には、『客観的な治療目標の設定による計画性とカウンセリング計画に沿った能動的なアプローチ』を特徴として持ちます。

認知療法の実際場面では、ただ受動的に傾聴しながら、自然な状況の変化と症状の改善を期待して待つという姿勢を取るのではなく、クライアントが自分の問題点を発見できるように積極的に支持し、具体的に問題を解決する為には「認知・感情・行動をどのように変容させていけば良いのか」を、一緒に試行錯誤しながら考え、簡単な課題から困難な課題へと、段階的に出来るところから能動的な実践をしていきます。

具体的な問題解決の為の理論体系と行動実践を兼ね備えたカウンセリング技法が認知療法(認知行動療法)であり、その実践場面における基本コンセプトをまとめると『適度な積極性による介入』『適切な認知変容を促進する指示』『安定した心理状態を維持する共感的な受容』『認知と行動の変容の為のクライアント側の能動性』『カウンセリング場面以外の家庭・仕事・学校場面での学習(セルフモニタリングして
状況・思考・感情をワークシートに記録する学習)』といった概念に集約することができます。

認知療法を実施して効果が現れるか否かの重要な部分は、カウンセラーの「適切なワークシート記述の説明」や「言語的誘導による発見」を可能とする会話技術などにも依拠しますが、それ以上に、クライアントの動機付け(やる気)にかかっています。

認知療法で一番面倒に感じるのは、クライアントが一日の出来事や行動を振り返ってみて、自分の不快な感情・気分の強度(主観的感情尺度)や自動思考、認知の歪みを特定してワークシート(専用の記録用紙)に記述する毎日の習慣的作業です。

不快な気分や感情を同定して、自然に湧き上がって来るネガティブな思考を記録し、認知の歪みを特定した後には、更に、それらを論理的に反駁し現実的に反証していく『合理的思考・適応的認知』を考えて書き込んでいかなければなりません。

認知療法を実際に行う場合には、『自分で考える作業・対話する行為』の重要性もさることながら、『ワークシートに記録する作業による気分・感情の明確化と適応的な思考・認知の具体化』がとても大切です。

クライアントの動機付けの必要性は、どのカウンセリング技法(心理療法)にも言えますが、特に『自発的なワークシートの記述の習慣化』によってカウンセリング効果を得る部分の大きい認知療法の場合には『ワークシートを書こうとする動機付け』を、初期にしっかりと行っていきます。

ペンシルバニア大学の、アーロン・ベックが、抑うつスキーマ理論を基盤として開発した認知療法は、うつ病等の気分障害に対して著明な効果があり、気分の改善や、感情の安定を目標とするクライアントに対して第一選択のカウンセリング技法になります。

・仙台心理カウンセリング&スクールの心理学講座及び認知行動療法カウンセリングは、この理論をもとにアプローチして行きます。心理カウンセラー養成講座:中級編では、認知行動療法の詳しい理論を学ぶことができます。理解することにより受講生(クライエント様)自ら、不都合な交流パターンに気づき、修正していくことが期待できるカリキュラム構成となっております。

家族の要因

家族の要因

◆家族の要因がこどもの人格形成に及ぼす影響について、焦点を絞ってまとめる。

●人間が成長していく上で、遺伝と環境が及ぼす影響について、一般に発達は、そのいずれかのみに依存するものではなく、両者が相互的に影響する。影響を与えるもののひとつに「家系」がある。家系研究法の代表的なものにゴールトン(1912年)による、カリカック一家の研究がある。

この研究は、カリカック一家の両系統の5世代にわたる検討を行った。また、優秀家系の例では、ウエジウッド家、ダーウィン家、ゴールトン家の研究結果がある。

研究結果によれば、カリカック一家の場合、遺伝的要因が悪かったからでなく、その社会経済的、あるいは文化的環境が劣悪であったため、十分な家庭教育、学校教育が受けられなくてその結果として子どもたちが社会的に不適応となってしまった可能性がある。逆にゴールトン一家の優秀一族の場合には、豊富な教育と訓練を施すことが可能であったので、優秀な学者などが輩出したとも考えられる。

子どもの人格形成に影響を与えるものとして「初期経験」がある。初期経験とは、発達の初期の段階に、ある特定の経験をはく奪されたために発達が遅滞したり、ある能力が獲得できなかったりすると、それを歴年齢が進んだ後に追経験しても、もはや回復は不可能であるとされている。

初期経験は特定の時期(臨界期)以外には、獲得するのが困難であるということを、具体的に証明している例として、米国カリフォルニア州で生まれたジーニーという女の子の例や、ハーロウによるサルの遠隔飼育実験、ローレンツの刻印づけなどがある。

初期経験がうまくいかなかった場合、知能の発達にも強い影響が及び、「同化と調整」スイスの心理学者ピアジェ(1896-1980)の理論が、維持できなくなり社会に適応できない状態に陥る。

以上の研究結果をまとめながら、ひとつの印象深い映画が思い出された。

1988年に発生した「巣鴨(すがも)子供置き去り事件」を題材として、2004年上映された、誰も知らない」(是枝裕和監督作品)は、マスコミでも大きく取り上げられ、記憶に新しい映画である。映画の中で、残酷シーンはほとんどないものの、実際は非常に凄惨さを感じざるを得ない事件であった。
その後の報道によれば、一度も学校に行く機会を与えられなかった長男は、事件発覚当時、中学生であったが、自分の氏名を漢字で書くことができなかったとされている。
漢字を覚えるということについては、今後、獲得可能であるものの、「初期経験」については、ほとんど不可能である。

幼稚園や保育園に通い、友だちと遊ぶ、ケンカする。善悪を判断するちからをつける。小学校での先生や同級生との関わり、春夏秋冬のイベントを体験する。そして何よりも、子ども時代に子どもとしての経験を情緒的に楽しむこと、親(養育者)に甘えること。思春期までに必要だった経験を取り戻すことは「臨界期」を過ぎてしまった中学生にとって、非常に苛酷のように思えた。

今、社会のなかで私たちにできることは一体何だろう。この事件発覚により、児童相談所やその他の行政、公的機関への要求が大きく変化したが、私たちも、社会の中で生きるひとりの人間として、些細な援助や、「自分にできること」を、それぞれが実践できるよう、微力でありながらも、心がけて行きたいものだ。

仙台市 田村みえ 「家族の要因」東北福祉大学 心理学レポート

人間の知覚

人間の知覚

◆知覚とは、刺激を受動的に感受することではなくて、人が情報を能動的に「つかみとる」働きであることをわかりやすく説明する。

■私たちの心が外界の物事を感じたり知ったりするはたらきは感覚あるいは知覚と呼ばれる。この感覚、知覚の働きこそが私たちの心が外の世界から情報を得る唯一の手段である。私たちの生体は何かを知覚するとき、感覚受容器によって情報を取り入れ、脳においてさまざまな、情報処理をおこなっている。

さらに、それを基に外界に対して適切な行動のための指令をつくり、実際に行動をとっている。情報処理が行われる際は、それまでの記憶や認知されていたものが大きく影響してくる。つまり、私たちが知覚しているものは、刺激を単純にそのまま受け入れた結果ではないということがわかっている。

★ 「図と地の知覚」 について考えてみよう。

誰もが一度は見たことのある図(2人の黒い横顔と白いカップ)

*この図はルビンの壺(又は盃)と呼ばれている。

「ルビンの壺」を見たとき、黒い横顔を発見する人、または白い壺を発見する人の2通りに分けられるが、この時、受動的に感受していれば、まとまりとしての形は見ることができない何らかの解釈が行われたとき、ひとつのまとまりとして認識され、白い壺や、黒い横顔をみることができる。さらには、健全な人間であれば、自由に壺から横顔に反転(切り替え)させて、知覚することができる。

しかし、何らかの強い思い込みや、周囲の環境によっては、壺も横顔も見ることができなくなり、壺はみえても横顔をみることができない、つまり図と地の反転がうまくいかなくなる場合がある。

このことは「錯視」により、わたしたちは周囲の環境や、認知のゆがみ、あるいは思いこみなどにより、「事実を歪んだ状態でみてしまう」ということが、おこるためである。

私たちは、ものを見るとき、これまでの経験的知識から抽象化されて形成されている何らかの枠組み(枠型:スキーマ)が選び出され、それを適応することで、再生想起時には、その枠を土台として、大筋を理解する。つまり「知覚は刺激に対して忠実ではなく、その現実的意味に忠実である」現実的意味とは、個人の経験的知識によって異なるものと考えられる。

ジェローム・ブルーナー(アメリカの心理学者)は、経済的に恵まれない子どもたちは、経済的に恵まれた子どもたちに比べて、貨幣の大きさを単純な円よりも大きく知覚する傾向が顕著であるという報告をおこなっている。(「知覚と錯覚」宮本敏夫/著 P242)恵まれない子どもたちは、日々の経験から貨幣の価値を大きく認知したことがわかる。なかなか手に入らないものは「価値が大きい」という枠組み(スキーマ)が形成されたわかりやすい例であると言えるよう。

私たちは日常、様々な刺激を自分の経験とスキーマをもとに、好きなように解釈している。例えば、雪の日にうっかり滑って転倒し整形外科に通院した経験があったとしよう。すると、似たような状況で雪を見た時、「危険」だとか「注意」しようとか「外出は中止」しようなどと、自分自身の安全を確保するために行動も制限してしまう可能性が大きい。パニック障害の場合にも、たまたま「電車の中で苦しくなった」という状況を、「電車=発作」と関連づけてしまい、その意味から離れられない状態に陥る。

また、幼少時期に親(又は養育者)からの拒否を受け続けると「自分は人から愛されることはない」といったスキーマが形成され、そのスキーマを背景とし「誰とも仲良くなれない」「誰からも愛されない」といった否定的な歪みをもった自動思考を繰り返すことになりかねない。

これらの例では、過去の苦痛で不快な体験や精神的な破綻を繰り返さないように処理した結果、ひきこもり、パニック、対人恐怖などに関連していくことがあると考える。

私たちがより良く生きるために形成されるはずだったスキーマも、過去の経験や体験の積み重ねによって、記憶、認知、知覚、感覚は、不都合なスキーマとして形成されてしまうことが少なくないのかもしれない。

自分自身を意識することで、「ものの見方の枠(スキーマ)」に気づき、自覚、認識することで、自分の「スキーマ」は、いつ、どのようなことがきっかけで形成されたのかを、探ってみるのもおもしろい。

心身ともに健康に、そしてよりよく生きるためには、自分自身の中で、日常生活に不具合を起こしそうなスキーマを、ぜひ「認識」し、「改善」していきたいものだ。

仙台市 田村みえ 「人間の知覚」(東北福祉大学 心理学レポート)

人間の心と動物の心

人間の心と動物の心

【人間の心と動物の心の違いについて考えてみたい】

◆群れをつくり行動する動物がいる。人間も群れ(社会集団)をつくり日常を生きているが、動物が群れをつくる目的と人間が社会集団の中で行動する目的は多少違っているように思う。行動の裏には目的(原因)が存在する。

動物の行動と人間の行動で心に関係していると思われるものを取り上げ、考える。

●野生動物が群れをつくって行動する目的は生存、安全性の確保を合理的にすることが第一である。
対して人間が社会集団の中の一員として生きていく目的は動物のような生存、安全性の確保はもちろんなのだが、それよりも

★ 「内定要因」(性格、動機、意図など)

★ 「外的要因」(社会的、物理的状況など)

★ 「内定要因と外的要因」両方とが、からみあった結果、行動が決定されるものとが混在する。

●人は人をどのように判断、理解するのか、ということについて1980年にH・H・ケリーらが明らかにした。*(Kelley1921~)アメリカの社会心理学者。小集団研究他、帰属理論を体系化した。ケリーらによれば、私たちは対象者の行動を無意識的に観察していると述べている。

【1】コンセンサス:他の人たちと同じように行動しているかどうか観察する。

【2】一貫性:対象者がほかの機会にも、この特定の刺激、出来事に対して同じように行動しているかどうか。

【3】弁別性:対象者がほかの異なる刺激や出来事に対しても同じように行動しているどうかを観察する。

以上の3つの次元に関する情報を無意識的に観察している。と論じている。(社会心理学)
このことから、人は特定の刺激や出来事に対して高度な「思考」や「洞察力」を上手に使い行動を決定していることが理解できる。このことは、大まかな部分で動物と同じように思えるが、実際、人間には動物とかなり違う部分があり、それが「こころの違い」につながっている。

人類史において、人間が生活を向上させるための工夫を次々(後期石器時代)に開発した。これを実現する上で特に重要な役割を果たしたのが「言葉」である。たとえば、動物の世界では「獲物」を目の前にすると力の強い「ボス」が何らかの実権を握っている。

力の弱い者は「生存」するために従わなければならず、我慢して待つ、又はあきらめるという結果になることも少なくない。しかし、人間はどうだろう?必ずしもあきらめるということを全員が選択するだろうか?人によっては工夫し試行錯誤を繰り返し、言葉をうまく使い分け、争わずに欲求のものを「獲得」することも可能だ。言葉をうまく表現することが苦手な人間は、獲得できず「葛藤」に陥り、悩み、苦悶するという状態になるかもしれない。

葛藤に陥ったり、悩み、苦悶するというのは動物にも起こることだが、人間とは質もレベルも比較することはできないものである。なぜなら測定器がないからであり、人間のこころの研究や実験は数多く実施されたのに対し、動物のこころについての実験はまだまだ未知の世界でもあると言えよう。動物は「本能優位」で「思考」が弱いことが少なくない。
人間は「本能」を「理性」によって抑えることが可能であり、また「本能」を満たすための行動を「思考錯誤」するという特徴があり、現代では「本能」より「思考優位」が強くみられる。

動物には、もちろん、こころがある。しかしそれはあくまで「本能」に近いものであって、人間のように恋愛をして「苦しむ」とか「葛藤」に陥るというレベルには程遠いということが言える人間は「言葉」を使うことにより「感情」を相手に冷静にそして、中立的な表現で伝えることが可能になった。動物は「鳴き声」などが言語とも言えるが、人間からみた動物の表現はあくまで、スキンシップやしぐさ、動作などの「態度」「五感」で伝達しているという風に理解できる。

ひとつ残念なこととして、人間は「本音と建て前」を分けて表現する。言葉を使うことで「進化」を遂げたゆえ、起こったものでもある。「本音と建て前」の表現は、TA(交流分析)の理論にある「裏面的交流」になる。「裏面的交流」は、長期化すると、私たち人間のこころに大きな影響を及ぼし、人間関係の破綻やトラブルに発展する要素の強いものであることは確かだ。人間は進化により、他の動物には類をみない「言葉」を使えるようになった。良い意味で「言葉」を上手に使いこなし、調和、バランスのとれた人間関係を築くよう私たちも日々、心がけて行きたいものである。

仙台市 田村みえ 「人間の心と動物の心」(東北福祉大学 心理学レポート)

心の世界

心の世界

【心の世界】
心の世界は、意識される世界のほかに、意識されない世界を含むことを、具体的にわかりやすく説明する。

◆Aさんは大勢の前に出ると決まって言葉が出にくくなるという悩みを抱えるが、その理由は意識できない。Aさんの心の世界はどのようになっているのだろう。意識される世界と意識されない世界「無意識」について、フロイトやユングの理論がある。主にフロイト(1856~1939)の理論を引用しながら説明しよう。

フロイトによれば、人間の心は「意識」「前意識」「無意識」の三層からなると考えていた。

●フロイトの局所論で、「意識」とは、いま気がついている心の部分で、眼で見たり、考えたり、感じていることに気づいている。自分が何をしているのか(行動)、何を考えているのか(思考)が自身でわかっていることを言う。

●「前意識」とは、いま気がついていないが努力によって意識化できる心の部分で、意識の下にあるが、思いだそうとすれば意識の世界に呼び戻せる領域のことをいう。
昨日あった出来事や、過去に出会った人の名前を思い起こす際に、なかなか思い出せないが、しばらく考えたり、注意を集中していると思い出すことができる。このように、今は意識していないが、注意や意志によって思い出せる心の世界である。

●「無意識」とは、抑圧されていて、意識化できにくい心の部分と説明している。意識の奥底にある深い層のことで、意識から最も遠い領域である。これは、夢や催眠、精神分析によって意識されるようになり、人間行動の源泉や動機となっている。

「無意識」の領域には<本能的衝動(生得的な心的エネルギー)>や意識化されると都合の悪い記憶、動機、観念などが抑圧されている。ということであり、この無意識的な心的エネルギーは、たえず、意識領域へ侵入しそれらを充足しようとする。

このことから考えると「大勢の前に出ると言葉が出にくくなる」というAさんの状態は、無意識に閉じ込められた本能や欲求や衝動がたえず「意識」に進入しようとする心的エネルギーの現れであり、人間の意識や日常生活の行動に影響を及ぼすことがわかる。

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Aさんの例以外に、理由のない不快感、言い間違えや物忘れなど、無意識は心の奥深くからのささやきかけとして、日々の日常生活に大きな影響を及ぼす。人は、自分の行動や考え方、感情の動きなどを自分で確かに感じている。しかし、常に理性的に見える人でも、何気なく起こす行動もあれば、気持ちと裏腹な行動を起こす場合も少なくない。
これは意識的に自覚されていると考えた心の動きも、実はその下(無意識)にある様々な本能や衝動や欲求に動かされているためだ。
無意識の領域に隠れている本能や欲求、衝動が私たちのこころ全体を動かしているのである。

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人間も動物である以上、生まれながらの本能や衝動や欲求は本来、生きるためのエネルギー(リビドー)になるはずだが、主に社会によって抑圧され、意識の世界から排除される。しかし無意識の領域に閉じ込められても、それらは絶えず意識に進入しようとする強い力を持っているため、その人の意識や行動が操られるのである。

私たちは日常、喜怒哀楽を日々体験するが、人間の許容範囲を超えた怒りや悲しみは、防衛機制という仕組みによって処理される。防衛機制は人間のこころを守るしくみとして機能するものである。

Aさんの「大勢の前に出ると決まって言葉が出にくくなる」という状況を、防衛機制に照らし合わせてみると「抑圧」に関連していることがわかる。

【防衛機制の「抑圧」の定義】

「強い不安、苦痛な観念や記憶、不快な感情を意識から締め出し、無意識にとどめておくこと」である。

◆後日、Aさんの無意識が意識化され、ある出来事がよみがえった。小学1年の学習発表会での失敗である。その時のAさんの落胆、悲しみ、屈辱、怒り、などの感情は小学校低学年の子供にとって、非常に苦痛で耐えがたい出来事として体験学習され、防衛機制の「抑圧」が作用し、無意識に閉じ込められてしまったものと考えることができる。

私たちが安全に生きるために働く防衛機制も、時には生きるための邪魔になってしまうことも少なくない。しかし、そのようなありがたく、不思議ともいえる、人間の特徴を理解しながらバランスの良い日常生活を保ちつつ、どこかに幸福感も得られるような質の高い日々(QOL向上)を送って行きたいものだ。

仙台市 田村みえ 「心の世界(東北福祉大学 心理学レポート)」

防衛機制

防衛機制
私たち人間は危機にさらされた時、心の安定を図るため無意識的な働きをします。
これを「防衛機制」(適応機制)といいます。
防衛機制は、私たちが安全に生き抜くための「こころの安全装置」のようなものです。
あなたのこころの中ではどんなことが起こっているのか、もしかしたら、それを知る手がかりになるかもしれません。


【抑圧】
:苦痛な感情や記憶などを意識から追い出し、無意識へと閉め出す事。
◎ 受け止めきれなくなり、その出来事自体を忘れ、何も感じなくなってしまう。
思い出したくない過去の経験、出来事等を、無理やり自分の意識に上らせないように押さえつける。


【反動形成】
:「抑圧」した考えや感情と正反対のことをする「防衛機制」です。
◎好きな異性に対して意地悪をするなど。


【置き換え】
:自分の感情が本来のものに対して持っているものとは逆のものに置き換えてストレスを解消する
◎ 全く無関係な人やモノに攻撃を加える。いじめ、やつあたり、または、皮肉、嫉妬


【逃避】
:「葛藤」を引き起こすような状況から逃げ出すことで、不安や緊張、恐怖をなくし、自分自身を守ろうとすること
◎ “楽しいこと”に熱中することで、嫌なことを思い出さないようにする。
病気になって苦しい現実から逃げ出すことも「逃避」の一種


【同一視】
:自分にとって重要な他者と自己とを同じものと見なす事。
◎ 親の目標を自分の行動目標にする:東大合格!など


【投影】
:自分自身が「抑圧」している考え方や感情を、ほかの人が持っているように感じてしまうこと。
◎ 例えば、会社の上司をひどく嫌い→本当は自分の心のなかにある「嫌悪感」を、相手の心のなかにあると思いこもうとします。自分が相手を嫌っているのではなく、相手が自分を嫌っていると思いこもうとするわけです。これが「投影」です。
この心の働きは無意識に行われるため自分自身ではなかなか気づきません。


【合理化】
:満たされなかった欲求に対して、適当な理由を付けて正当化しようとする事。
◎ キツネがぶどうを取ろうとしたが、手が届かずに取ることが出来なかった。
その時、「あのぶどうは酸っぱいのさ!」とするのがすっぱいブドウ。
欲しくは無かったが自分の物となったレモンを甘いと言い張るのが甘いレモン


【退行】
:以前の発達段階へと戻る事。
◎ ストレスの状況にうまく対処できない時、赤ちゃんや小さい子供のようになること。
何かに満足できない子供が赤ちゃん言葉を使ったり、鼻声を出して、母親に甘えたりする。


【昇華】
:非社会的な欲求を、社会に受け入れられる価値ある行動へと転じる事。
◎ おさえつけられた性欲が、詩や小説、スポーツなどにむけられること


【補償(代償)】
:ある事柄に対し劣等感を持っている際、他の事柄で優位に立ってその劣等感を補おうとする事。◎ 勉強が苦手な子供が、スポーツをがんばって、ほかの人より優れることで補おうとするようなこと
私たち人間の「こころ」はとても繊細で複雑。ご自身の中で、何か気になることや「心あたり」は、ありましたか?少しでも、何かの気づきにつながっていただけたなら幸いです。


【反動形成】
:「抑圧」した考えや感情と正反対のことをする「防衛機制」です。
◎ 好きな異性に対して意地悪をするなど。


【置き換え】
:自分の感情が本来のものに対して持っているものとは逆のものに置き換えてストレスを解消する
◎ 全く無関係な人やモノに攻撃を加える。いじめ、やつあたり、または、皮肉、嫉妬


【逃避】
:「葛藤」を引き起こすような状況から逃げ出すことで、不安や緊張、恐怖をなくし、自分自身を守ろうとすること
◎ ”楽しいこと”に熱中することで、嫌なことを思い出さないようにする。
病気になって苦しい現実から逃げ出すことも「逃避」の一種


【同一視】
:自分にとって重要な他者と自己とを同じものと見なす事。
◎ 親の目標を自分の行動目標にする:東大合格!など


【投影】
:自分自身が「抑圧」している考え方や感情を、ほかの人が持っているように感じてしまうこと。

◎ 例えば、会社の上司をひどく嫌い→本当は自分の心のなかにある「嫌悪感」を、相手の心のなかにあると思いこもうとします。自分が相手を嫌っているのではなく、相手が自分を嫌っていると思いこもうとするわけです。これが「投影」です。
この心の働きは無意識に行われるため自分自身ではなかなか気づきません。


【合理化】
:満たされなかった欲求に対して、適当な理由を付けて正当化しようとする事。
◎ キツネがぶどうを取ろうとしたが、手が届かずに取ることが出来なかった。
その時、「あのぶどうは酸っぱいのさ!」とするのがすっぱいブドウ。
欲しくは無かったが自分の物となったレモンを甘いと言い張るのが甘いレモン


【退行】
:以前の発達段階へと戻る事。
◎ ストレスの状況にうまく対処できない時、赤ちゃんや小さい子供のようになること。
何かに満足できない子供が赤ちゃん言葉を使ったり、鼻声を出して、母親に甘えたりする。


【昇華】
:非社会的な欲求を、社会に受け入れられる価値ある行動へと転じる事。
◎ おさえつけられた性欲が、詩や小説、スポーツなどにむけられること


【補償(代償)】
:ある事柄に対し劣等感を持っている際、他の事柄で優位に立ってその劣等感を補おうとする事。◎ 勉強が苦手な子供が、スポーツをがんばって、ほかの人より優れることで補おうとするようなこと

私たち人間の「こころ」はとても繊細で複雑。ご自身の中で、何か気になることや「心あたり」は、ありましたか?少しでも、何かの気づきにつながっていただけたなら幸いです。

無意識(潜在意識)と意識(顕在意識)

意識には、私たちが意識している部分と意識していない部分があります。
意識できる部分を意識(顕在意識)といい、意識していない(または意識できない)部分を無意識(潜在意識)と呼んでいます。

【日常での具体的な事例】*仕事de失敗編☆

「しまったなぁ~課長になんて言い訳しよう・・」と必死で考えるのは意識(顕在意識)
課長に突然呼び出され、いきなり「こらぁ!田中っ!これはどういう事だ(怒)」と怒鳴られた時「あ、課長、それは佐藤がそうしろと言ったので・・」と瞬間的に事実ではない言い訳を創作するのが無意識(潜在意識)。

無意識とは、意識下に閉じ込めた衝動や欲求|フロイトとユングの理論

・フロイトが提唱した精神分析学やユングが提唱した分析心理学では「意識できていない領域」を指している。
・理由のない不快感、言い間違えや物忘れなど、無意識は心の奥深くからささやきかけ私たちの日常生活に影響を及ぼす。

フロイトの無意識『フロイトの心の構造論』

ジークムント・フロイト(1856~1939】
オーストリアの精神分析学者。オーストリアの白人系ユダヤ教徒アシュケナジーの家庭に生まれた。神経病理学者を経て精神科医となり、神経症研究、自由連想法、無意識研究、精神分析の創始を行い、さらに精神力動論を展開した。

図1『フロイトの心の構造論』

【フロイトによる「こころ」の解明】

・人間の心とは何か?一口に解明できない不思議な存在。
フロイトは人間のこころを「意識、前意識、無意識」の三層構造によるものと考えた。

●【意識:顕在意識】とは、眼で見たり、考えたり、感じていることに気づいていることで、自分が何をしているのか(行動)、何を考えているのか(思考)が自身でわかっていることをいう。

●【前意識】とは意識の下にあるが、思いだそうとすれば意識の世界に呼び戻せる領域のことをいう。昨日あった出来事や、過去に出会った人の名前を思い起こす際に、なかなか思い出せないが、しばらく考えたり、注意を集中していると思いだすことができる。このように、今は意識していないが、注意や意志によって思い出せる心の世界である。

●【無意識:潜在意識】とは、意識の奥底にある深い層のことで、意識から最も遠い領域である。これは、夢や催眠、精神分析によって意識されるようになり、人間行動の源泉や動機となっている。

フロイトの無意識

・こころの中での意識されない部分を「無意識」と呼ぶ。私たちは普段、自分の行動や考え方、喜怒哀楽の感情の動きなどを自分で確かに関わっていると感じている。しかし、常に理性的に見える人でも、何気なく起こす行動もあれば、気持ちと裏腹な行動を起こす場合も少なくない。これは意識的に自覚されたこころの動きも、実はその下にある様々な衝動や欲求に動かされているからである。

無意識の領域に隠れている本能や衝動が心全体を動かしているのである。
人間も動物である以上、生れながらの本能や衝動、欲求などは本来、生きるためのエネルギー(リビドー)になるはずだが、社会によってコントロールされ抑圧されて、意識の世界から排除される。しかし無意識の領域に閉じ込められても、それらは絶えず意識に進出し再生しようとする強い力を持っているので、その人の意識や行動が操られるのである。

無意識の意識化:心理療法

フロイトは精神科医の立場から幼児期の意識にとって受け入れることができないような願望や情動を無意識の領域へと抑圧した結果、神経症が発症するのだと考えた。意識と無意識にある心的エネルギー(本能運動=リビドー)を量的な観点からとらえると、全体のエネルギー総量は一定なので、意識の領域が小さくなれば、無意識の領域は大きくなる。
つまり、意識から排除された心的内容は消失するのではなく、無意識のエネルギーとして心の中に保っているとフロイトは考えた。無意識層に抑圧されている情動には、性欲や攻撃欲、感情を伴った観念や記憶などがあるとされている。心理療法は「無意識を意識化するプロセス」である。

ユング心理学の特徴】ユング心理学(分析心理学)は、他派と比べ心理臨床において夢分析を重視する。
夢は集合的無意識としての「元型イメージが日常的に表出している唯一の現象」
集合無意識とは、個人の経験の領域を超えた人類に共通の無意識領域のことを言う。

ユング心理学の夢解釈がフロイトの精神分析と異なる点は、無意識を一方的に杓子定規で解釈するのではなく、クライエントとセラピストが対等な立場で夢について話し合い、その多義的な意味・目的を考えることによって、クライエントの心の中で巻き起こっていることを治癒的に生かそうとする点にある。また日本のユング心理学はその心理臨床において『箱庭療法』を積極的に取り入れたことでも知られている。

ユングの無意識

※図2『ユングの心の構造論』

【顕在意識】普段の生活の中で自覚できている意識。
【潜在意識】自覚されることなく、行動や考え方に影響を与える意識。
【集合的無意識】個人の経験の領域を超えた人類に共通の無意識領域。

ユングの無意識

カール・グスタフ・ユング(1875~1961)】
スイスの精神科医・心理学者。深層心理について研究し、分析心理学の理論を創始した。1948年に共同研究者や後継者たちと共にスイス・チューリッヒにユング研究所を設立しユング派臨床心理学の基礎と伝統を確立した。またアスコナで開催されたエラノス会議において主導的役割を演じることで、深層心理学・神話学・宗教学・哲学など多様な分野の専門家・思想家の学際的交流と研究の場を拓いた。

●精神科医であったユングは当時の精神医学ではほとんど治癒出来なかった各種の精神疾患に対する療法の確立を目指し、ピエール・ジャネやウィリアム・ジェームズらの理論を元にした心理理論を模索していた。フロイトの精神分析学の理論に自説との共通点を見出したユングはフロイトに接近し、一時期は蜜月状態となるが、徐々に方向性の違いから距離を置くようになる。フロイトと別れた後は、人間心理はフロイト式の抑圧感情に還元され得る部分も存在する事は認めつつも、それは局面の一つ以上ではないと考え、フロイトが想定したよりも遙かに広く大きいものとして無意識を再定義した。

●ユングの患者であった精神疾患者らの語るイメージに不思議と共通点がある事、また、それらは世界各地の神話・伝承とも一致する点が多い事を見出したユングは、人間の無意識の奧底には人類共通の素地(集合的無意識)が存在すると考え、この共通するイメージを想起させる力動を「元型」と名付けた。また、晩年、共時性(シンクロニシティー)の概念を提起した。

自動思考

出来事に対し瞬間的に浮かび上がる考えやイメージを『自動思考』といいますが、普段は意識されることなくすぐに忘れられてしまうもので、ストレスに大きく影響を与えるものがあります。

【例えば・・・】

怒られた時、『この程度で済んで良かった』と思うか『怒られる自分はダメな人間だ』と思うか、というようなことです。この思考は、持って生まれた性格によるものではありません。
過去の体験の積み重ねによって自分自身が日々選択してきた「くせ・習慣」のひとつで意識することにより、その「受け取り方」の「くせ・習慣」を修正することが可能ですそれにはまず、自覚、認識すること。そこから修正に向かうための第一歩が始まります

●自分の「受け取り方」は、いつどのような事がきっかけで完成された?
そんなことに気づきながら徐々に自分自身の思考のくせ・習慣(自動思考)を自覚し改善していくことができます。「自動思考」はその人の過去の体験からつくられたものです。正確にいえば瞬間的に湧きあがる自動思考の背景には過去の体験の積み重ねによって形成された何らかの前提(スキーマ)があるということです。

●幼少時期に親(又は養育者)からの拒否を受け続けると「自分は人から愛されることはない」といったスキーマが形成されそのスキーマを背景とし「誰とも仲良くなれない」「誰からも愛されない」といった自動思考を繰り返すことになります。

●過去の苦痛で不快な体験や精神的な破綻を繰り返さないように「防衛機制」を働かせ処理した結果、否定的なスキーマが形成され、その延長に「歪みをもった自動思考」が出現するということになるのです。
ちょっと難しいかもしれませんが、徐々に自分に合ったペースで理解していくと自分自身の「自動思考」に気づくようになります。
☆「気づき」(認知)を促し、改善(行動療法)するためのサポートが「カウンセリング」だと私は考えています。
仙台心理カウンセリングで開講する、心理学講座「交流分析」は、理論を使って理解しながら、自分のパターン(自動思考)に気づき、改善していくカリキュラムが含まれております。

*「自動思考」「認知のゆがみ」などを改善する方法が記載されている著書が数多く出版されています。ぜひご参考にしてください。