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心理学の知識

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仙台の交流分析カウンセリング

エゴグラム|デュセイ

【エゴグラム】:5つの自我状態
エリック・バーンの交流分析では、親らしさのP(Parent)、大人らしさのA(Adult)、子供らしさのC(Child)の3要素(3つの自我状態)を用いた。
【自我状態】自我状態というのは、思考・感情・行動の一貫したもので、
「批判的な親 CP」
「養育的な親 NP」
「大人  A」
「自由な子ども(自然な子ども) FC」
「従順な子ども AC」
以上、5つに分類します。
※「RC:反抗する子ども」を加えて6つに分類し分析するものもあります。

・自我状態の中で「親」「大人」「子ども」の3つを、効果的な自我状態と呼び、この3つの自我状態を、バランス良く使うようになることを目指します。
・エリック・バーンは自我状態のことを、感情と経験の首尾一貫したパターンと、直接それに対応する一定の行動パターンを伴うもの」と定義。
・エゴグラムでは、自分の中に「5人の自分」がいると仮定します。
私たちは誕生した時、生きていくのに最低限の機能(ソフト)しか備わっていません。従って、私たちは、誕生の瞬間から「性格」(パターン)が創られていくという理論です。

ジョン・M・デュセイ(アメリカの心理学者)は、Pをさらに批評的な親であるCP(Critical Parent)と養育的な親であるNP(Nurturing Parent)に。Cをさらに自由奔放な子供であるFC(Free Child)と、従順な子供であるAC(Adapted Child)に細分化し、5つの自我状態を分析した。日本では東大式エゴグラム(TEG式)によりグラフで表示することが考案されたことで、自己分析法として広く一般に知られることとなった。

【5つの自我状態】 ~心の中には5人の私がいる~

親の心(P)は親などの影響を受けて形成され、CPとNPに分けられる。
【CP】・・・(厳格な親の心):道徳的、倫理的、厳格
信念に従って行動しようとする父親のような心。
自分の価値観や考え方を譲らず、厳しく、批判的である。
【NP】・・・(保護的な親の心):温かさ、愛情、過保護
思いやりをもって他者のために世話をする母親のような心。優しく、受容的である。

大人の心(A)は科学的な思考・行動の自我状態。
【A】・・・(大人の心):現実的、客観的、人情味に欠ける
事実に基づいて検討・判断する大人の心。冷静で客観的である。

子供の心は(C)子供の自由な感情・環境へ反応の自我状態で、FCとACに分けられる。
【FC】・・・(自由な子供の心):自由奔放、明るい、自己中心的
自分の欲求・感情に従って行動する自由な子供のような心。明るく、無邪気である。
【AC】・・・(従順な子供の心):素直、協調性あり、依存的
自分の感情を抑えて他人に良く思われようとする従順な子供の心。

【エゴグラムで自己分析】
自己分析方法としては東大式エゴグラム(TEG式)が知られている。質問紙法で、50の質問に答えて行き、最後にそれを集計し点数化したものを、CP、NP、A、FC、ACの順に点数を基にグラフにする。グラフから各自我状態の強弱・性格の傾向を知ることができる。点数が高い自我状態はその自我状態の傾向が強いということであり、低いものはその傾向が弱いということである。

例)NPが高い場合は優しくて思いやりが強い、低い場合は思いやりに欠け、冷たいというように判断できる。一般的に、子供の頃はCPやNPが低くFCやACが高いため右上がりになり、年を重ねるとCPやNPが高くなりFCやACが低くなるため次第に右下がりとなることが多い。

日本人ではNPが最も高い型で、「への字型」が最も多くかつ理想的とされ、欧米ではAが最も高い「山型」が最も多くかつ理想的であるとされる。弁護士や裁判官、カウンセラーなどは「山型」で中立的な立場をととる人物が多い。業務上では、意識的にAを使って冷静かつ、客観的な視点で関わる事が求められる。Aを高め、「山型」を確保できると「心理ゲーム」に陥りにくく、人間関係も仕事もスムーズに進みやすくなる傾向を持つ。

◆【交流分析】リンク

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