認知機能検査|公認心理師試験
認知機能検査|MOCA-J(モカジャパン)|公認心理師試験
MOCA-J(モカジャパン)は認知機能のスクリーニング検査
MOCAは軽度認知機能障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)を
検出するためのスクリーニング検査として開発された。
30点満点の検査であり25点以下でMCI疑いとする。
視空間・遂行機能、命名、記憶、注意、復唱、語想起、抽象概念、
遅延再生、見当識をみることができ、
高次脳機能障害のスクリーニングとして用いることができる。
【代表的な認知機能検査】
◆Mini-Mental State Examination(MMSE)ミニメンタルステイト
◆改訂長谷川式簡易知能評価スケール(revised Hasegawa dementia scale:HDS-R)
◆MOCA(Montreal Cognitive Assessment:MoCA)
◆CDR(Clinical Dementia Rating:CDR)臨床認知症評価尺度
◆DACS-21(地域包括ケアシステムにおける認知症アセスメントシート)
◆コグニスタット日本語版 COGNISTAT(コグニスタット)
◆エーダス:Alzheimer’s Disease Assessment Scale-cognitive subscale:ADAS-cog
*アルツハイマー病の認知機能障害を評価する認知機能下位尺度(ADAS-cog)と、
精神状態等を評価する非認知機能下位尺度(ADAS-noncog)の2つの下位尺度から構成されている。
◆日本語版 Montreal Cognitive Assessment(MoCA-J)
MoCA-Jでは10分程度の個別面接式で認知機能を検査する。
MoCA-Jは主として軽度の認知機能低下を評価するツールとして活用されている。
◆MoCA-J(モカジャパン)に含まれる内容
Trail Making、図形模写(立方体)、時計描写、命名、
注意(順唱・逆唱・Target Detection・計算)、言語(文の復唱・語想起)、
抽象的思考、遅延再生、見当識の8項目からなり、
それぞれの正誤を判定して30点満点で採点する。
※教育年数が12年以下の場合には検査終了後に1点を加える。
【評価】
MoCA-Jは、26点以上を健常範囲とする報告がなされており、
25点以下でMCIのスクリーニングに有効であるとされている。
MoCAによる評価では軽度の認知機能低下を
スクリーニングすることが主たる目的となり、
MMSEやHDS-Rでは判定が困難である
「MCIの検出」に適しているとされる。
スクリーニングが主となるため、
得点の変化による認知機能改善の有無を判断するために、
アウトカム指標として用いる際は、慎重に解釈する必要がある。
◆MOCA-J(モカジャパン)は認知機能のスクリーニング検査
MOCA-J(モカジャパン)は認知機能のスクリーニング検査
MOCAは軽度認知機能障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)を
検出するためのスクリーニング検査として開発された。
30点満点の検査であり25点以下でMCI疑いとする。
視空間・遂行機能、命名、記憶、注意、復唱、語想起、抽象概念、
遅延再生、見当識をみることができ、
高次脳機能障害のスクリーニングとして用いることができる。
ただし、高次脳機能障害より認知症の診断によく用いられていますので、
多施設への申し送りや、研究発表の場合にはHDS-RやMMSEの方が、
高次脳機能障害のスクリーニング検査としては汎用性が高いため、
あわせて検査すると良い。
MCIに対しては、有酸素運動を始めとする運動が、
認知機能障害進行の抑制に効果があると言われている。
このようなスクリーニング検査で、早期に認知機能低下を発見し、
早期離床・早期運動を提供することが重要。
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