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心理学の知識

ロゴセラピー|実存分析|フランクル

◆ロゴセラピー|実存分析|フランクル(ヴィクトール・E・フランクル)1905~1997

ロゴセラピー(Logotherapy)とは、人が自らの「人生の意味」を見出すことを援助することで心の病を癒す心理療法のこと
・ロゴセラピーは、オーストリアの首都ウィーンの精神科医V. E.フランクルによって創始。
・創始者のヴィクトール・E・フランクル(1905~1997)は医師で精神分析家。

・オーストリアに生まれた、ヴィクトール・エミール・フランクル Frankl.V.E(1905~1997)は、ナチ強制収容所での体験を踏まえ、人間は意味を求め、その責任において自由に選択し自らの生き方を決定する存在であるとし、人間の責任性と倫理性を重視する実存分析を提唱した。

患者が自己の存在の意味を見いだし、自己の価値の可能性を信じ、自分の人生への責任性を自覚するのを援助する彼の治療技法はロゴセラピー(logotherapy)と呼ばれる。

・ロゴセラピーは、ジークムント・フロイト(1856~1939)の「精神分析」や、アルフレッド・アドラー(1870~1937)の「個人心理学」と並び、心理療法のウィーン学派三大潮流のひとつとして挙げられることもある。

・フランクルは当初その理論部分を「実存分析」と呼んでいたが、後にルートヴィッヒ・ビンスワンガー(1881~1966)らの「現存在分析」と混同されることがあったため「ロゴセラピー」に統一。

1:人間観・・・人間は自ら成長する力を備え、自ら自分を変えていくことのできる存在である。
2:病理観・・・生きる意味がわからなくて、主体的自己決定ができない。
3:治療目標・・・人間は一度しかない人生を生きるかけがえのない存在であり、ここに生きる意味を見いだす。
4:カウンセラーの役割・・・率直に自分の考えを伝えクライエント本人が人生の意味を見出すのを援助する。

【ロゴセラピー】


「ロゴ」は、ギリシア語で「意味」の意である。
ロゴセラピーは、人は実存的に自らの生の意味を追い求めており、その人生の意味が充たされないということが、メンタルな障害や心の病に関係してくるという見解を基にしている。(心理的な疾患は、当事者に人生の意味に関して非常に限定的な制約を課していると言える。)
ロゴセラピーの”ロゴ”とは、ギリシャ語で「意味」という内容を持つ”ロゴス”という言葉からきている。

【ロゴセラピーの手法】実存主義的アプローチをとり、下記の3点を基本仮説とする。

(1) 「意味への意志」
人間は生きる意味を強く求める。 これは、どんな人間も何か意味あることを実現したいという憧れをもっているということ。フランクルは、心身の健康を保つためには、この「意味への意志」がほんの少しずつではあっても満たされていると実感していることが重要であると考えました。

(2) 「人生の意味」
それぞれの人間の人生には独自の意味が存在している。 これは、どんな人生にも、どんな状況にも意味があるということ。フランクルは、その著書「夜と霧 ‐ドイツ強制収容所の体験記録‐」で、たとえ、強制収容所のような場所においても人には生きる意味があるということを体験していた人々のことを記している。

(3) 「意志の自由」
人間は様々な条件、状況の中で自らの意志で態度を決める自由を持っている。(決定論の否定)
これは、いかなる状況においても、遺伝子や本能的な衝動や、生まれ育った環境や受けた教育、あるいは、体験した運命的な出来事などの制約から自由に、自分の意志で行動を決定することができるということです。

※例えば、虐待を受けて育ったという制約はあったとしても、その人自身が「自分の子は虐待しない」という行動を決定することはできます。虐待という心的トラウマを消し去ることはできなくとも、そのことに対しての態度を変えることは可能だからです。人によっては、この虐待の連鎖を自分のところで止めるということ自体に意味を見出し行動している人もいます。

・ロゴセラピーは、この3つの柱を基に、自分の置かれている境遇を客観的に判断し、自分の生活を意味ある方向に改善していくための「決断能力」を高め、自ら将来に向けて具体的な新しい価値を模索する。

・ロゴセラピーは、人にその生活状況の中で「生きる意味」を充実させることが出来るように、あるいはその価値の評価の仕方を変えることが出来るように援助しようとするものである。

・フランクルは、人の主要な関心事は快楽を探すことでも苦痛を軽減することでもなく「人生の意味を見出すこと」であるとする。人生の意味を見出している人間は苦しみにも耐えることができるのである。と論している。

【ヴィクトール・E・フランクル】


V. E.フランクル(1905~1997)は、1905年ウィーン生まれ。ウィーン大学在学中よりアドラー、フロイトに師事し、精神医学を学ぶ。フランクルは10代、フロイトとの書簡のやりとりによって精神分析について学び、20代でアドラー(精神科医)に師事。

30代で、独自のロゴセラピーについての構想を持ち臨床を行っていたが、ユダヤ人であったためナチスによって強制収容所に収監され、その構想を記した論文も没収された。その後、強制収容所の体験の中でこのロゴセラピーを実践、実証し、自分の考えが誤っていないことを確信し、解放後再び論文を書いた。

ウィーン大学医学部精神科教授、ウィーン市立病院神経科部長を兼任。「第三ウィーン学派」として、また独自の「実存分析」を唱え、ドイツ語圏では元々知られていた。フランクルの理論には哲学者マックス・シェーラー(1874~1928)の影響が濃く、マルティン・ハイデッガー(1889~1976)の体系を汲む。精神科医として有名であるが脳外科医としての腕前も一級であった。

第二次世界大戦中、ユダヤ人であるが為にナチスによって強制収容所に送られた。この体験をもとに著した『夜と霧』は、日本語を含め17カ国語に翻訳され、60年以上に渡って読み継がれている。発行部数は英語版だけでも900万部に及び、1991年のアメリカ国会図書館の調査で「私の人生に最も影響を与えた本」のベストテンに入った。
よく誤解されるがフランクルのロゴセラピーは収容所体験を基に考え出されたものではなく、収容される時点ですでにその理論はほぼ完成しており、はからずも収容所体験を経て理論の正当性を実証することができたと言えよう。極限的な体験を経て生き残った人であるが、ユーモアとウィットを愛する快活な人柄であった。学術関連などで度々日本にも訪れていた。

※「意味による癒し ロゴセラピー入門」 V.E.フランクル/著 山田邦男/監訳

~ 「夜と霧」 ~
強制収容所での生活を送った私たちには、忘れられない仲間がいる。誰もが飢えと重労働に苦しむ中で、みんなにやさしい言葉をかけて歩き、ただでさえ少ないパンのひと切れを身体の弱った仲間に分け与えていた人たちだ。

そうした人たちは、ほんの少数だったにせよ、人間として最後まで持ちうる自由が何であるかを、十分私たちに示してくれたのだ。あらゆるものを奪われた人間に残されたたった一つのもの、それは与えられた運命に対して自分の態度を選ぶ自由、自分のあり方を決める自由である。

※「夜と霧」 ―ドイツ強制収容所の体験記録― ヴィクトール・E・フランクル/著
*「ヴィクトール・エミール・フランクル(1905~1997)」 オーストリアの精神科医、心理学者

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