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心のケア2|被災した人のケア(仙台カウンセリング)

仙台カウンセリング

心のケア2 「被災した人をケアするために」 (周囲の皆様へ)

◇災害時 『こころのケア』 にお役立て下さい。
*正しい知識をもって適切に対処していきましょう。

◆1、何はともあれ休息をとってもらうことが第一です。
焦らずに、きちんと休みをとれるように配慮しましょう。
・特に睡眠は大切です。
普段よりもたくさん取ったほうが良いと言われていますが、
環境によって難しい場合は、「こまめに横になって休息すること」や、
「数分でも良いので目を閉じる」等、
ご提案してみるのもひとつの方法です。

◆2、安全感、安心感を与えるように努めましょう。

◆3、被災者が安心して気持ちを言葉にすることができ、
感情を吐露できるように、そっと包み込むような雰囲気づくりが大切です。

◆4、被災者ひとりひとりのニーズとペースに合わせて、
状況と気持ちをつかんで行きましょう。

・話を聴き、気持ちをそのまま受け止めましょう。
決して急がせずにゆっくりとその人のペースで少しづつ
気持ちを言葉にしてもらいましょう。
根掘り葉掘り、質問攻めにしてはいけません。

◆5、解決ではなく気持ちを共有、共感できること、
お互いに人として繋がっているという信頼感、連帯感を
感じてもらうことが肝心です。
・自然にわいてきてしまう感情を抑え込まずに、泣いたり、
怒ったりしても良いと伝えましょう。

◆6、今まで経験したこともない様々な反応や状態は、
トラウマティックストレスへの反応として当然であり、
自分が弱いわけでもおかしいのでもないことを知ってもらい、
自分を責め過ぎないように話しましょう。

◆7、”回復を信じる” ことが大切です。
・ケアを粘り強く一貫して行なうことによって、心の傷が少しづつ癒され、
やがては惨事の痛ましい記憶や感情に支配されたり、圧倒されることがす少なくなります。
・徐々に被災体験を心の中で処理する事ができるようになり、自分を取り戻すことができます。
(※専門医の受診を必要とすることがあります)

※災害時 『心のケア』 にお役立て下さい。

【心のケア1~心のケア15のリンク】

◆心のケア1|喪失の受容
◆心のケア2|被災した人のケア
◆心のケア3|サバイバーズギルト
◆心のケア4|心身の反応
◆心のケア5|PTSD
◆心のケア6|トラウマティック・ストレス
◆心のケア7|急性ストレス障害
◆心のケア8|ストレス反応と心の病気
◆心のケア9|回復のための心構え
◆心のケア10|子どものケア
◆心のケア11|気遣いの言葉
◆心のケア12|グリーフ・カウンセリング
◆心のケア13|グリーフ・ワーク
◆心のケア14|援助者を目指す傾聴術
◆心のケア15|悲嘆のプロセスから回復へ

心のケア1|喪失の受容5つのプロセス キューブラロス Elisabeth Kübler-Ross

仙台カウンセリング
エリザベス・キューブラー・ロス 5段階 モデル|公認心理師試験
喪失の受容5つのプロセス「キューブラ・ロス」Elisabeth Kübler-Ross

心のケア1 「喪失を受容するために」
キューブラーロス 5段階 モデル

◇災害時 『こころのケア』 にお役立て下さい。
*正しい知識をもって適切に対処していきましょう。

【喪失を受容するための5つのプロセス】

●私たちはどのようにしたら、安定した境地に達することができるだろうか。
どうすれば、ありのままの現実を見つめることができるのだろうか。

私たちに投げつけられる喪失、変化、新しい出来事を、
どのように受容して行けばいいのだろうか。

最初から、まったく逆らわず、わめくこともなく受け入れることはできないだろう。
物事を受け入れる場合、私たちは5つの段階を経過しながら進んで行く。

●アメリカの精神科医 「エリザベス・キューブラー・ロス」(1926~2004)は、
「究極の喪失」を、人間はどのようなプロセスを通して、
受け入れていくのかを明らかにした。
彼女はそれを、 ”悲嘆のプロセス” (グリーフワーク)と呼んだ。

●メンタルヘルスの分野では、死にかぎらず、いかなる喪失に直面する時でも、
同じようなプロセスをたどることが明らかになってきた。

例えば、1万円札をなくしたとか、待ち望んでいたメールが今日も来なかったといった
小さな喪失の場合にも、離婚、配偶者の死別、失業のような大きな喪失の場合にも、
同じようなことが起こるし、新しい家を購入して古い家を去る場合のように、
好ましい変化(結婚や新居への引っ越し等)の場合にすら、起こりうることである。

●エリザベス・キューブラ・ロス女史の明らかにした「5段階のプロセス」

◆第1段階:否認と隔離
予期しない衝撃的なニュースをきかされた時、現実に起こった時、
そのショックをまともに受けないために、まず否認がおこる。

◆第2段階:怒り
喪失(死)という現実を認めざるえなくなると、
次に怒りや恨みがこれに取って代わるようになる。
「なぜ俺だけこんな目に会わなくてはならないのだ!」
この怒りが八つ当りとなって他者に向けられる。

◆第3段階:取引
次に人は神や仏に対して、失ったものをどうしたら取り戻せるか、
又は、延命できるか取引し始める。

例: 「もう何もいりませんから家族を還してください」
例: 「この出来事が夢でありますように(夢であって下さい)」云々。

◆第4段階:抑うつ
以上の段階を経て、それらが無駄であることを知り当事者はうつ状態に陥る。
現実を直視し、無力感が深刻となる。
それとともに「かけがえのないもの」との永遠の別れを覚悟するために、
他人から癒されることのない絶対的な悲しみを経験しなければならない。

◆第5段階:受容
自分自身の現実、現状を、静かに見つめることのできる受容の段階に入る。
最終的に「喪失」を静かに、そして穏やかに受け入れる段階。

【受容】

・受容は格別に快適というわけではない。実際は苦痛を伴う。動揺を禁じ得ない時もある。
・受容へのプロセスが始まる時、私たちはショックを受け、パニック状態に陥ることが多い。
・段階をすすむにつれて、混乱したり、傷つきやすくなったりする。
・さびしく、孤立感をつのらせる場合もある。

まだ受け入れていない事実について、
私たちは、このようなプロセスを通過して受容して行くのだが、
「悲嘆のプロセス」の複数の段階が同時にやってくることもありうる。

否認、抑うつ、取引、怒りが一度に殺到してくることも考えられる。
自分がある状況を受け入れようと苦闘しているという事実すら、
実感できない時があるかもしれない。

小さな喪失なら、この5段階のプロセスを通過し終えるのに
30秒ほどで済むかもしれない。
重大な喪失の場合は、数年間かかるかもしれない。個人差は大きい。

しかも、この5段階はあくまでも図式モデルであって、
誰でもこのプロセスを正確にたどるわけではない。

時には、途中で一つ前の段階へ戻ったり、
二つ先の段階へ飛んだりと行ったり来たりすることもあるだろう。

怒りから否認へ、否認から取引へ、さらに取引から否認へ戻るといった具合に。
いずれにしても、私たちは速度や道程には関係なく、
この段階を進んでいかなければならない。

エリザベス・キューブラー・ロス(Elisabeth Kübler-Ross)は、
それが正常なプロセス(過程)であるばかりでなく、
必要不可欠な過程であり、全段階が必要だと述べている。

※災害時 『心のケア』 にお役立て下さい。

【田村みえ式:効果的な受容への6ステップ】

1,表現する
2,感情日記を書く
3,改善した後をイメージする
4,症状や感情を数値化する
(点数やパーセンテージでみえる化)
5,笑う
6,コミュニケーション

1,表現する

・注射する時の「ある心理実験データ」があります。
痛みをじっと「我慢したチーム」は痛みの変化なし、
痛い痛いと「表現したチーム」は痛みが五分の一に緩和された。

臨床医のナンシー・モーガン医師がワシントンのがん医療センターで重度のがん患者に対して
「筆記エクササイズ」を行ったところ、大きな成果が得られました。

◆参加者の49%が「病気に対する考え方が変わった」
◆参加者の38%が「今の状態について考えが変わった」
※特に、若い患者、最近がんと診断された患者に高い効果が得られた。

※看護師時代:私の経験A
看護師をしていた時に「同じ癌(がん)ステージ、同じ年代」
の患者さんに接した経験が度々ありました。
一人は改善し退院した一方で、もうおひとりの方は亡くなられました。

ずっと疑問に感じていましたが「内面の動き」が重要だったのだということが明らかになっています。
科学的な医療に加えて心理面のサポートは、かなり重要ということが証明された訳です。

※仙台で心理カウンセラーになった私の経験B
2011年3月11日発生した東日本大震災での体験から。
当時、4月~被災地支援の依頼で南三陸町をはじめ、
約14か所でお話を聴く機会がありました。

その際、ほとんどの方が「泣きたいけど泣いたら怒られる」
「責められるので泣けない」と話してくれたのが印象的でした。
まさに!「表現しないことで苦しさが増す」ということが起こっていました。
正しい哀しみ方を知らず適切な「感情表現を抑圧」していた人が多かったのです。
もちろん、相談の場面では感情解放が起こりますので話した方のほとんどが、
「ラクになりました」とか「スッキリしました」と、
若干の笑顔に変化したその場面を、
今でも驚くほど鮮明に記憶しています。

2,感情日記を書く

・日記療法、レコーディングワーク、筆記エクササイズなど
・出来事ではなく自分の「感情や思考」を書くワーク。
・感じたことや考えたことをただひたすら書く。

※仙台で心理カウンセラーになった:私の経験C
レコーディングワークは現在、カウンセリングの場面でも取り入れており、
ワークの後はカウンセラーとの対話でフィードバック・振り返りを行ないます。
取り入れていなかった時期に比較すると、
カウンセリングの回数が約半分で終結しています。
(適切な手順で行なえるサポートも可能です)

3,改善した後をイメージする

・自分の現在地を知り、どこを目指したいのかを理解できると受容しやすくなります。
そのためには、対話は欠かせませんね。

4,症状や感情を数値化する

(点数やパーセンテージでみえる化)
・カウンセリングでは「最悪とか絶望」「もう終わりだ」など、
漠然とした表現の程度を数値化して確認することをお勧めしています。

最悪という表現でも場合によっては「100ではなく80」位だったりします。
いかがですか?とおききすると、「意外だ」という言葉が聞かれます。

漠然と感じるより数値化で現在の自分、過去の自分、未来の自分を、
「セルフ・プロデュース」することも可能になります。
何より「ホッとする」部分を実感できますので受容に近づきやすいです。

5,笑う

・怒りや孤独は自分で自分を苦しめてしまうことが少なくありません。
受容の時期に突入すると少しだけ余裕が出てきます。
この時期に笑いを心がけることで更に余裕がうまれます。
人間が笑うと体に良い脳内物質:ドーパミン、
セロトニン、エンドルフィンなどが分泌されます。

更にコルチゾールの分泌を正常化し、
免疫力アップ、痛みの緩和、記憶力アップなども期待できるのです。
「笑う門には福来たり」ですね!
笑える状況にない場合は「口角」を上げるだけでも効果があります。

※脳神経科学の分野では”つくり笑顔”であっても、
効果があることが証明されています。

6,コミュニケーション

・告知された時には「一人にしてほしい」という状況ですが、
受容の時期に突入すると、人とつながりたい、人と会いたいという気持ちの転換が起こります。
この時期は状況を見ながら身近な人とのコミュニケーションを徐々に設けて行くのが効果的です。
つながりは癒しの効果が得られます。社会的つながりが多くある人は立ち直る能力も高いのです。

ある研究では、心臓発作を起こしたあとの6か月間を感情面で支えられた人は、
そうでない人と比べて生存率が3倍高かった。
また、別の研究では乳がんの支援グループに参加した患者は参加しない人に比べて、
手術後の寿命が2倍も長かった。
このことからも、社会的つながりやコミュニケーションは重要だということがわかります。

※以上は、特にケアする側として知っておくとお役に立つと思われます。

【5段階モデルのまとめ】

【キューブラー・ロス 5段階モデルのまとめ】
喪失の受容5つのプロセス
「エリザベス・キューブラ・ロス」Elisabeth Kübler-Ross

(死にゆく人の心理的変化を5段階でとらえて説明している)

1.否認と孤立
自分の命が長くないことに衝撃を受け、その事実を感情的に否認したり、
その事実から逃避しようとしている段階。
周囲の認識や態度にギャップが生じるため、孤立しがちになる。

2.怒り
死ぬという事実は認識したが、一方で、
「ではなぜ、自分がこのような境遇になってしまうのか」といった思いが強く、
周囲に反発したり、怒りがこみあげてきたりする。

3.取り引き
死をもう少し先延ばしできないか、
あるいは、奇跡が起こって死を回避できないかと考えて、
神様にすがったり、善行を行ったりする。

4.抑うつ
死を避けられないことが分かり、あきらめや悲観、
空虚感、憂うつ、絶望といった気持ちに支配されて落ち込む。

5.受容
死を、誰にでも訪れる自然なものとして受け入れるようになる。
これまでの価値観や視野とは異なる「超越した次元」(スピリチュアリティ)
があることを理解し、心穏やかに過ごす。

※「死ぬ瞬間」エリザベス・キューブラー・ロス/著

【田村みえ式:まとめ】

・否認をクリアし受容に至る
・段階通りではなく行きつ戻りつを繰り返しながら受容に至ることが多い
・不安は否認を引き起こし、安心は受容を促す
・表現することで安心感が増し受容に結びつく
・人とのつながりは癒しになる

 ~田村みえ式:補足~
【治りにくい人と治りやすい人の違い】

◆治りやすい人
========
・病気を受け入れる
・感謝する
・ポジティブ言葉が多い
・笑顔を心がける
・思考に柔軟性がある
・視野が拡い
・苦痛を表現する
・他者を赦す
・自分を認める
・今ここを生きる
・病状の改善したところに目を向ける
・支えてくれる人がいる

◆治りにくい人
========
・病気と闘い、抵抗し、否認する
・悪口が多い
・ネガティブ言葉が多い
・口がへの字
・思考に柔軟性がない
・視野が狭い
・苦痛をがまんする
・他者を責める
・自分を責める
・過去にこだわる(後悔)
・病状の改善しないところに目を向ける
・自分一人でやろうとする

【心のケア1~心のケア15のリンク】

◆心のケア1|喪失の受容5つのプロセス キューブラロス|公認心理師試験
◆心のケア2|被災した人のケア
◆心のケア3|サバイバーズギルト|公認心理師試験
◆心のケア4|心身の反応
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◆心のケア6|トラウマティック・ストレス|公認心理師試験
◆心のケア7|急性ストレス障害|公認心理師試験
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仙台カウンセリング
仙台心理カウンセリング&スクールでは、
喪失体験の受容に関わる
マインドセットプログラムを準備しております。

仙台交流分析の人生脚本|脚本衝動チェックと分析

仙台交流分析カウンセリングで人生脚本を学ぶ|人生脚本分析

自分自身の「人生のシナリオ」人生脚本を分析し、不適切なシナリオを手放し、より良いシナリオに書き換えていきます。交流分析の理論では、私たち人間は9歳頃までの体験を潜在意識に蓄積し、その蓄積された情報の種を基に9~12歳頃まで「これからの人生どう生きていくか」というシナリオ(人生脚本)を書くと言われています。これらのシナリオ(人生脚本)は大きく分けると3種類あり「勝者」「敗者」「どちらでもないもの」があります。

・勝者⇒「お金」「財産」「地位」などでなく、「自分の能力や可能性を発揮して生き生きと生きている人」(自己実現の脚本)
・敗者⇒「自分の能力を発揮せずに、私はダメだ・・私はできない・・」といいながら生きている人(破壊的な脚本)
・どちらでもない者⇒「時々勝ったり、時々負ける」全体を見てみると”勝ってもいないし、負けていもいない”という人(平凡な脚本)

自分の脚本を点検・確認・自覚し、敗者の脚本を手放し、望む脚本(勝者の脚本:自己実現の脚本)へ修正して行くことを目指します。

人生脚本|脚本衝動 カウンセリング

人間の「無意識」という働きのひとつに、過去の経験での快適ゾーン(コンフォートゾーン)に戻り、安定しようとする働きがあります。
※辛い体験を多くしてきた人は「辛い体験」がコンフォートゾーンになります。
このことを理解せずに、目標設定すると、目標達成したにも関わらず、潜在意識(無意識)が元に戻ろう、コンフォートゾーンに戻ろうと働くのです。これを、交流分析の脚本分析では、「脚本衝動」と呼びます。脚本衝動は仙台心理の『交流分析』(全5回)の4回目で学ぶことができます。

例1)念願のレストランOPEN、お店は予約でいっぱいにも関わらず、不安、心配でたまらなくなる。
例2)幸せいっぱいの新婚生活なのに、なぜか安心感が得られず心配、不安になる。
例3)望んでいた有名大学に合格したのに、嬉しい気持ちより、不安感が浮上する。

新しいことに取り組み始めたが、慣れないことでうまく行かず、今までの自分:コンフォートゾーンに戻ってしまう。ダイエットの途中であるにも関わらず、キツいから・・ ま、いいっか!、と諦め、いつもの日常に戻ってしまう。新しい生活スタイルに慣れるまでは、時々やってくる、この「脚本衝動」を意識し、クリアするトレーニングをすると良いでしょう。

徐々に新しい環境に慣れ、さらなる向上心が湧いてくる可能性も高まります。継続して行くと、やがて「成功体質」に変化します。 新しいことを習慣化するためには、繰り返してやり続けることが不可欠です。そうでなければ、せっかく手に入れた目標達成が、苦痛だけのものになってしまいます。

目標を決めて歩き始めたら、納得感をGETするまでは、スローペースで構わないから、歩き続けて下さい。カウンセラーは、あなたのベストパートナー。あなたのペース・歩幅に合わせて伴走します^^。

◆ 仙台交流分析カウンセリング&スクール ◆
【マンツーマン心理学講座】*個人レッスン
初心者はもちろん、プロとしてスキルアップしたい方まで、マンツーマンの指導により、きめ細かく対応いたします。

◆【交流分析】リンク

◆仙台の交流分析|エリック・バーン
◆仙台の交流分析|自我状態
◆仙台の交流分析|幼児決断
◆ディスカウント理論|心理ゲーム分析
◆交流パターン分析|裏面的交流
◆エゴグラム|デユセイ
◆人生脚本|脚本衝動の具体例

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仙台交流分析|ディスカウント理論|ゲーム分析 カウンセリング

仙台交流分析カウンセリング

交流分析 TA(Transactional Analysis)は、
アメリカの精神科医:エリック・バーンが創始した心理療法です。

【ディスカウント理論|ストローク理論】

【ディスカウント】
値引き(ディスカウント)とは、何かをその価値より悪く、低く受け止めるものである。持って生まれた資質や可能性を歪めたり、傷つけたりするもの。
相手や自分を軽視したり、過小評価するなど値引き(ディスカウント)が、人と人とのコミュニケーションに大きく影響していることが多いものです。
ディスカウントは、相手を感情的、あるいは身体的に傷つけるような、非建設的な交流の形であらわれます。
値引き(ディスカウント)は、以下のようなものを含んでいます。受け身(無気力)、過剰適合、不安、自意識の低下、怒り、暴力。

●人間関係を構築する関わり=ストローク
・心理的成長を支援する
●人間関係を破壊する関わり=ディスカウント
・心理的成長を阻害する

▽自分へのディスカウントの例
褒められたとき、「そんなことないです」と否定(謙遜)する。
褒められたとき、自分のできないことだけを抽出する。
※プラスの言葉を肯定(受容)できない。

▽相手へのディスカウントの例
自分の価値観に到達できていない人を否定する。殴る、蹴るなど。

交流分析|ストローク理論
【ストローク】
「あなたがそこにいるのを私は知っている」という 存在認識の刺激交流分析では、人と人とのふれあいを「ストローク」という。ストロークには、陽性のストローク、陰性のストロークがある。人間が心身ともに成長するためには食物と同じように欠く事のできない、愛撫、接触、音、など生物学的刺激をストロークといい、肌のふれあい、心のふれあいを言います。

【プラスのストローク】陽性
無条件のプラスのストローク・・・あなたがいてくれるだけで幸せ。
条件付のプラスのストローク・・・たくさん稼いでくるなら大好き。

【マイナスのストローク】陰性
無条件のマイナスのストローク・・・あなたがいるだけで不愉快。
条件付のマイナスのストローク・・・たくさん稼いでくれないのなら別れます。

*人間関係の中で豊かさを感じるには、無条件の肯定的ストローク(プラスのストローク)を、より多く交換することです。肯定的なストロークを得るためのもっとも効果的な方法は、自分もそれ(肯定的で無条件のプラスのストローク)を他者に与えることです。

【ゲーム分析】

交流分析でいう心理ゲームとは、繰り返し繰り返し人間関係をこじらせたり、非建設的な結果を招いたりする行動パターンを意味します。心理ゲームとは、明瞭で予測可能な結果に向かって進行しつつある、一連の相補的、裏面的な交流。隠れた動機を伴い、しばしば反抗的で表面的にはもっともらしくみえる1組の交流を繰り返すこと。「わな」や「インチキ」を内蔵した一連のかけひきで、反復するのが特徴。

心理ゲームでは、表面だけみると、まことしやかな一連の相補的交流が進行して行きます。しかし、本音の裏面的メッセージが隠されていて、それを果たそうとA(アダルト)以外の自我状態が暗躍します。そこでよく観察すると予測可能で破壊的な結末をもって終結します。その幕切れはドラマチックで相手に不快感をもたらすことは確実です。心理ゲームを演じる人も結末で不快な後味の悪い感情(報酬)を味わいます。

【ゲームの目的】
陽性のストローク交換が不得手の人が、陰性のストロークを求めることにあります。

【ゲームの公式】(バーンの公式)ゲームの流れ
仕掛人+弱点を持つカモ=刺激→反応→役割交替(交流パターンの変化)→混乱→結末(別れ)
・仕掛人(隠れた動機がある)はカモになりやすい人を探します。それは手ごわいCPの強い人、同情しやすいNPの強い人、すねたりひねくれたりする癖のある愛情不足Cの強い人など、その育ちや性格の面で何らかの弱点をもつ人たちです。
・私たちが無意識のうちに行っている、最終的にうまくいかない、こじれるやりとり。「繰り返されるネガティブなコミュニケーションパターン」を分析します。
(※ご希望の方にはオプション有:修正方法も確認して行きます)

ある特定の人物と、事柄、きっかけは違うが、ほとんどがうまくいかず、けんかになったり、責められたり(責めてしまったり)する関係になる。最後は「怒り」「不愉快」「後悔」「自信喪失」など、不快な感情を報酬として受け取るといったコミュニケーションが、心理的ゲームです。
親しい関係ほど起きやすい、この「心理的ゲーム」を分析します。心理ゲームは生産的ではありませんので、理論を通してゲームを止める方法を学びます。
※人は他人と深く関わりたいと感じ、無意識(種は潜在意識の中に潜んでいる)に「心理的ゲーム」をしてしまうことがあるのです。

【心理ゲームの特色】
・ゲームには当人も全く気がつかない動機や目的が隠れていることが多い。
・愛情確認のねじれた姿
・恩をあだで返す(恩の与え方に自己破壊的な意図が潜んでいる)
・ゲームには予測可能な結末がある
・予測可能な結末に向かって進行する
・結末では、基本的構えのゆがみが証明される
・ゲームの結末には、ある特定の感情が伴う
・不快で、非建設的な感情を求め、それに浸ることがゲームの結末
・自分の怒りの正当化、劣等感、憎悪の念、抑うつ気分、恐怖、疑念など

【ゲームの例】
・はい、でもゲーム
・キック・ミーのゲーム(私を嫌ってくれ)
・仲間割れのゲーム
・あなたのせいでこんなになったんだゲーム
・ひどいもんだ(大騒ぎ)ゲーム
・決裂のゲーム
・あら探しのゲーム
・苦労症のゲーム
・あなたをなんとかしてあげたいと思ってるんだゲーム
・義足のゲーム
・その他

※交流分析講座ではチェックリストも用いながら自分自身のゆがみや心理ゲームのタイプ、傾向などについて知ることができます。傾向がわかると対策
が立てやすくなり、人間関係での負担(ダメージ)を最小限に減らして行くことが可能になります。
仙台 でディスカウント理論を学び、ゲーム分析 カウンセリングのスキルをUPして行きます。

◆【交流分析】リンク

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仙台交流分析カウンセリング TA|禁止令と幼児決断

仙台交流分析カウンセリング で 学ぶ
交流分析|禁止令と幼児決断

交流分析 TA(Transactional Analysis)は、
アメリカの精神科医:エリック・バーンが創始した心理療法です。

【脚本分析 人生脚本 幼児決断】

【脚本分析】
脚本分析とは、自分の人生を客観的にみる作業です。人生をドラマとしてみると、悩みや喜怒哀楽、期待される結末がみえてきます。その中で、自分が演じている役割を脚本と呼んでいます。また、ハッピーエンドにするには、どのようにすれば良いかを考えることもできます。

【人生脚本】
脚本は、私たちが子ども時代に両親(養育者)の影響をうけて発達し、その後の人生体験によって強化、固定化された人生計画(青写真)なのです。脚本は、人生の重要な局面、たとえば就学、就職、結婚の選択などの行動を決定するほど強力なもので、私たちの生き方に大きな影響を与えます。脚本を分析することで、今まで宿命とか運命とかあきらめていたものが、実は自分が無意識のうちに強迫的に演じていたドラマであることに気づきます。また、人格形成の過程もわかり人生早期に作られた「基本的な構え」などについて知ることができます。そこで、自分がどのような脚本を演じるかを見極め、今までの非建設的な脚本を書き直すことで、そこからの支配(観念主導型)を脱して、真の自分を生きる可能性をフルに生かすこともできるのです。

『TAの究極の目標は脚本分析である。なぜなら脚本が個人の運命とアイデンティティーを決定するからである』
by エリック・バーン(アメリカの精神科医)

【バーンの定義】
脚本とは、人生の早期に親の影響のもとに発達し、現在も進行形のプログラムを言い、個人の人生のもっとも重要な局面でどう行動すべきか指図するものである。

【主人公は自分】
自分の脚本を知ることで、脚本に縛られず、自分自身の手で人生を知り開けるようになることを目指すのが脚本分析の意図であり、交流分析の目標です。交流分析では、自分自身の脚本を書き直すことができると考えます。

【幼児決断】

・親(養育者)は、子どもを育てている間、無意識にたくさんのメッセージを子どもに与えています。そのメッセージを子どもは取り入れ、自分の中でどのように生きていくか決めます。これを交流分析では、「幼児決断」と呼びます。
・幼児決断は、早期に幼児の感情をもとに決めることです。幼児決断をもとに、自分はこう生きようとシナリオを書く。これが、「人生脚本」です。
・幼児決断は両親(養育者)から、さまざまな禁止令(インジャンクション)を受けながらなされるものです。

【ドライバー 拮抗禁止令 禁止令】

禁止令に拮抗するという意味で拮抗禁止令と呼ばれる(以下の5つのドライバー)
「完璧であれ」「他人を喜ばせよ」「努力せよ」「強くあれ」「急げ」

交流分析(TA)では、人は誰でも幼児期の養育者とのやり取りから「自分をかなしばりにするもの」(駆り立てるもの)を身につける。少し成長してからそれを乗り越える「上手く生きていく知恵」を身につけて、この世の荒波を乗り越えようとする。その中で強すぎて自分を「駆り立てるもの」となってしまったものが、「ドライバー」と言われるもの。「駆り立てるもの」は、人生の重要な場面やストレス状態で行動の癖として現れ、トラブルや不幸の基になっている。「駆り立てるもの」は人によって身につけているものが異なり、いつもイライラしている人は「急げ」に駆り立てられているかもしれません。

「駆り立てるもの」には次の5種類。
まず、自分が持っている「駆り立てるもの」、即ち、「いつも自分を急き立てているもの」から解放されれば、自分らしい楽な自分に変身出来る。
◆あなたは、次のうち、どの「駆り立てるもの」をもっていますか? 次の特徴から選んでみましょう。

1.【完全であれ・完璧であれ】
何かしようとするとき、繰り返し「完全にやりなさい」と言われていました。大人になっても「完全にやらなければならない」と、自分は勿論、他人に対しても完全を要求します。好い格好をしたいので、大げさに言ったり、余計なことを言ったりします。他人の短所をつい指摘したくなります。途中での中断が嫌いです。相手の質問に答えられないと、惨めな思いがこみ上げ、焦ってうろたえます。(身体の特徴:緊張・肩こり・頭痛・正しい姿勢・高い声で語尾が下がる・オーバーなジェスチャー)

2.【他人を喜ばせろ】
繰り返し「喜ばせなさい」と言われていました。他人には優しく心から喜んで貰えるように努めます。また人が私を喜ばせるのは当然のことと思っています。また、他人への思いやりは強く自分を犠牲にしてまでも他人につくすので自分が不自由です。人からどう思われているか気になり、冷たくされたり、拒否されるのは、とても恐ろしいことです。(身体の特徴:胃痛・無理をする・低姿勢・丸い背中・うなずき・前かがみ・穏やかな声・和顔)

3.【一生懸命にやれ・努力せよ】
繰り返し「一生懸命やりなさい。努力しなさい」と言われていました。大人になっても「何事も努力が肝心だ」と思っています。結果よりも努力が大事です。ただ努力さえしていれば大丈夫です。努力!努力!これ以外にありません。結果は二の次です。私は「質問にずばり答えないで、歯切れがわるく煮え切らない」と人に言われることがあります。これは一生懸命に、より良い答えをしようとする努力の表れです。(身体の特徴:肩こり・胃に緊張感・かたい姿勢・早口・いつも説得調・力強いジェスチャー・厳しい表情・前のめり)

4.【強くあれ】 
親から繰り返し「泣いてはいけない、こらえなさい、我慢しなさい」と言われていました。大人になっても喜怒哀楽を表にださず厳しく自分をいましめています。弱い自分をさらけださないように、自分のしたことを周囲に知られないように注意します。映画をみたり、小説を読むときも、感動、感激したりしません。他人が簡単に泣いたり、喜んだりするのをみると嫌になります。私の話し方は単調で抑揚がないためか「強がってて、何を考えているのかわからない」などといわれ、無性に腹が立つことがあります。(身体の特徴:胃潰瘍・腕組み・脚組み・低音で大声・への字の口・無表情・反応に間がある)

5.【急げ】
繰り返し「急ぎなさい」「早くしなさい」といわれたので、大人になっても、私はいつもセカセカしています。時間を気にしてよく時計を見ます。本を読んでいる時でも、次は何をしようか考えていることがあって、どこを読んでいるのかわからなくなります。待つことが苦手で、何かしていないと気が落ち着きません。駅で電車を待っているときでも、読書、メール、足踏み、何か動作をしていることが多いです。いつも焦って、早めに仕事をこなしますが、じっくり検討する時間も惜しむので、中途半端になりがちです。(身体の特徴:セカセカしている・前かがみ・イライラ・大声で早口・ポイントしか話さない・話を中断する・眉間に皺・目つきが悪い・目つきが突然変わる)

◆人生の重要な場面、ストレス状態では、これらが強力に現れる。それを実行していることに自分が気づいて手放せば人生が変わる。

※仙台交流分析カウンセリングでは幼児決断・ドライバーについてチェックリストなどを用いながら学ぶことができます。また、本来の自分がしあわせに生きるための「幼児期心理」クリアリングセッション集中プログラムもございます。(*手放す手段を身につけるための短期集中コース)。ご希望される皆様はお問い合せ下さい。

【12の禁止令】

禁止令は「~するな」と、一般的には非言語的に伝えられるメッセージで、子供の頃の信条や人生脚本に組み込まれたメッセージである。
存在するな、自分自身であるな、自分の性であるな、子供であるな、成長するな、成功するな、重要であるな、所属するな、近づくな、健康であるな、考えるな、感じるな、加えて、エピスクリプト(かりたてるもの)というものがある。

『グールディングの禁止令』
子供に対して親から送られるメッセージの中には、子供の心を徐々に蝕み、不登校や非行などの要因となる言葉があります。グールディング夫妻は「するな」という否定的なメッセージを12種類定めて、それを【禁止令】と名づけました。下記12種類(グールディング夫妻の禁止令は<>内の言葉です)

1 <するな>
恐怖心の強い親たちによって与えられる。彼らは子供に「階段のそばに行ってはいけません」「木のぼりをしてはいけない」「ローラースケートはだめよ」など。(過保護)

2 <存在するな>
「あんたなんか生まれてこなければよかったのよ」に代表される、最も否定的で強烈な禁止令。「あなたたち子どもさえいなければお父さんと離婚するんだけど」的な、微妙な形で与えられる。虐待など含む。

3 <親しくなるな><近寄るな>
決定的な愛情不足、スキンシップ不足からくる禁止令。親の離婚や別居の経験。養育者が何度も変わった子が受けやすいといわれています。親しくなってもいずれは死ぬ。

4 <重要であるな>
「黙っていなさい」「こどもはあっちへ行ってなさい」など大人ばかりを尊重し、こどもの主張を認めない抑圧的な家庭から受けやすいメッセージ。こどもは自分を軽視し、目立たないように生きようとする。

5 <子どもであるな>
経済的に貧困で早くから稼ぎ手とならざるを得なかったり、あまりにも厳格で童心を許さない家庭などが与えやすいメッセージと考えられます。父親が死んで「あなたが頼りよ」と言われた長男がその期待にこたえようとする例。長女、長男が幼い弟妹の面倒を任されるなど。

6 <成長するな>
過保護な母親にいつまでも「○○ちゃんが一番大事よ」と溺愛されたり、祖父母に猫かわいがりされた場合にこの、禁止令が書き込まれる可能性があります。末っ子や一人っ子がもらいやすいといわれています。

7 <成功するな>
「おまえは肝心なところで失敗する」「お前は何をやっても駄目だ」に代表される禁止令で挫折や失敗に結びつくメッセージ。

8 <男(女)であるな>
「女は損よ」「あんたが男の子だったらねぇ~」といった性のアイデンティティを否定するメッセージ。

9 <健康であるな、正気であるな>
体が弱いのだから無理をするな 子どもが病気の時は熱心に世話をするが、普段はあまり子どもにかまわない親からもらいやすい禁止令。子どもは「病気になればかわいがってもらえる」という思いから「不健康になろう」と決心してしまいます。

10 <属するな>
「あんな子と遊ぶな」「部活なんかしていたら受験に失敗するよ」など、非社交的だったり子どもの活動を制限したりする親から受けやすいメッセージ。子どもは「自分はどこにも属さないから誰からも愛されない」と決心する可能性があります。

11 <それについて考えるな>
何かしようとするたびに「危ないからダメよ」親の言うことを黙って聞け、などと禁じてしまうものです。こどもは「自分で判断しない方が良い」と思い込み、消極的で優柔不断な人になってしまいます。両親のエゴグラム上の「A」(アダルト:客観性)が極端に低い場合に受け取る禁止令。問題がおこるとおろおろするなど、混乱しやすく頼りない親を見て、子どもは「難しいことは考えまい」と思うのです。

12 <感じるな>五感
「泣く子は嫌い」など、悲しみや怒り、喜びなどの感情を禁じる禁止令です。この禁止令が強く働くと「感情を表現してはいけない」「身体感覚を感じてはいけない」というメッセージを受け止め、心身症に陥る可能性があります。

※自己実現への再決断 グールディング/著

【ラケット感情】

*「ラケット感情」は慢性で定型化された不快感情(いやな感じ・気持ち)。
*「ラケット」は自分でお膳立てしてその感情を味わう過程という意味。
なお、ラケット・システムは”感情、思考、行動を含む(心身相関の)歪んだシステムで、個人が脚本を維持するために自ら強化しているもの”と定義されます。
ラケットとは、「感じられた感情」を認識するものと、実際の感情を「認めない」として目を向けない2つの行動である。これは、より専門的に説明するならば、子供の頃に培われた、多くのストレスのある環境の中で経験された、とても馴染みのある感情であり、A(Adult)客観性や合理化としての解決策が適応できないものである。
そして、「今、ここ」の状況に適して対応できるA(Adult)の感情と反応に代わって、必ず現れるのが、これらラケットと心理ゲームである。

ラケット感情
ラケットとは、「今-ここ」を考えるA(Adult)の思考よりも、子供のころに形成した脚本による行動である。そしてこの行動は、ラケット感情(幼い頃に感じ慣れた感情)を体験し、現状起こっていることを内部的に正当化するために、
(1)実際の問題の解決というより、脚本に行動をあわせるために環境を操作・コントロールする。
(2)埋め込まれているゴールは、問題を解決するためにはさほど良く働かない。

【ラケット感情の性質】

1. 人が心理ゲームを演じるとき、その結末として、きまって味わう不快な感情
2. 幼時期に学習され奨励されたもので、成人の問題解決の手段としては不適切な感情
3. 真実の自然な感情をカモフラージュした人工的な感情
4. それに耽溺していると、愛情や承認(ストローク)が必ず到来するという空想に基づいている
5. 他人を変えようという企みが隠されている
6. この感情に支配されると、人は現時点に不釣り合いな感情反応を示す
7. 少しずつ積み立てられたり、その奥にひそむ真の感情が未処理なまま放置されると、次のトラブルへの準備をうながす→結末感情(心理ゲームの終わりに味わう)
*結末感情は、もやもやした不快感情。憂うつ、怒り、悲しみ、恐怖、罪悪感、後悔などが代表的な感情である。

ラケットとは、個人が、自分でも意識しないまま周囲を操作して、自分の脚本を強化していくことを意味します。幼児期に親の愛情を得る手段として形成された一種の感情の条件反射で、その後の人生においても持続するものを言います。
☆精神分析的に言えば「幼児期に身につけた本能的、感情的生活の歪み」

◆【仙台交流分析】リンク

◆仙台交流分析|エリック・バーン
◆仙台交流分析|自我状態
◆仙台交流分析|幼児決断
◆ディスカウント理論|心理ゲーム分析
◆交流パターン分析|裏面的交流
◆エゴグラム|デユセイ
◆人生脚本|脚本衝動の具体例

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仙台交流分析カウンセリング TA|エリック・バーン|仙台交流分析の心理レッスン講座

交流分析 TA(Transactional Analysis)は、
アメリカの精神科医:エリック・バーンが創始した心理療法です。

【TAの特色】
1:全般に簡潔で難しい用語を用いず、努めて多くの人々に理解しやすくできている。
2:自分の姿を現象的にとらえ、客観的にみるための工夫がなされている。
3:自分自身の性格形成の過程を探る作業が含まれている。
4:他人との交流パターンに気づき、改善方法が学べる。
5:TAは理論や方法のどこからでも学べ、学習後すぐに活用できる。

*交流分析を学習することにより、自己理解が深まってくると、相手の行動や性格についても、よりよい理解が可能になるので、対人関係が改善されて行きます。
*交流分析は医療、医学界ばかりでなく、家庭、教育界、産業界でも、取り入れられています。

【交流分析の主な考え方】
1,人は誰でも3つの「私」(自我状態)をもっている
2,他人と過去は変わらない、他人を変えるより、自分を変えるほうがはるかに生産的である
3,私たちは自分の感情、思考、行動の責任者となり、「今、ここ」 という次元を生きる

【交流分析の目的】
1:自分への気づきを深めることにより、心身の自己コントロールを可能にすること。
2:自律性を高めることで、自分の考え方、感じ方、さらには行動に責任をもつまで成長すること。
3:こじれる人間関係に陥らず、互いに親密な心のふれあいを体験できるようになること。

【4つの基礎理論】
1,構造分析(感情、思考、行動をP、A、Cに基づいて自己分析する方法)
2,交流パターン分析(自分と他人のやりとり分析)
3,ゲーム分析
4,脚本分析

【3つの理論背景】
1,ストローク(その人の存在や価値を認めるための言動や働きかけ)
2,時間の構造化(閉鎖、挨拶、雑談、活動、ゲーム、親密)
3,基本的構え(人間と人生に対する態度)下記4タイプ

●Im OK. You are OK
●Im not OK. You are OK
●Im OK. You are not OK
●Im not OK. You are not OK

【4つの基礎理論】

交流分析の主な基礎理論は大きくわけて4つあります。

1,構造分析(感情、思考、行動をP、A、Cに基づいて自己分析する方法)

・自己分析(自我状態分析)は、エゴグラムを使って、自分のこころがどのようなバランスで形成されているかを5つの性格傾向
(自分の中に5人の自分がいる、という考え)から分析します。

自分は「どんなタイプか?」「どの感情傾向が強いか?」「何が感じやすく、何を感じにくいか?」
「幼少時からの親との関わりの結果、どんな性格になったのか」(成育歴の影響)など自分の性格傾向(状況)について分析していきます。

これを学ぶと、自分の性格ができたプロセスや原因などが理解でき、自分の無意識の行動パターンにも気づくことにつながるため、自己コントロールが可能になる方が多いのが特徴です。

2,交流パターン分析(自分と他人のやりとり分析)

・コミュニケーションするには複数の人が必要です。それぞれその人たちもみんな自我状態(5人の自分)を自分の中に持っています。
それぞれが、5人の中のどの部分(あるいは誰)が主導権を持って話しているか、聞いているかによって、会話の中身が変わってきます。
この交流パターン分析では、コミュニケーションする人物が5つのどれを使ってお互いにやりとりしているかを分析します。

【主な交流パターン】
●相補的交流:コミュニケーションが長く続く会話(ベクトルが平行なやりとり)
●交差的交流:途中で途絶えてしまう会話(ベクトルが交差的なやりとり)
●裏面的交流:裏のある会話(裏面的:りめんてきなやりとり)

特にうまくいかない自分自身のパターンを分析して、うまくいくパターンに修正して行きます。

3,ゲーム分析(心理ゲーム)
無意識のうちに行っている最終的にうまくいかない、こじれるやりとり。
「繰り返されるネガティブなコミュニケーションパターン」を分析し、修正していきます。

ある特定の人物と、事柄、きっかけは違うが、ほとんどがうまくいかず、けんかになったり、責められたり(責めてしまったり)する関係になる。
最後は「怒り」「不愉快」「後悔」「自信喪失」など、不快な感情を報酬として受け取る。このようなコミュニケーションが、心理的ゲームです。

親しい関係ほど起きやすいこの「心理的ゲーム」を分析します。
心理ゲームは生産的ではありませんので、理論を通してゲームを止める方法を学びます。
※人は他人と深く関わりたいと感じ、無意識に「心理的ゲーム」をしてしまうことがあるのです。

4、脚本分析(人生脚本分析)
自分自身の「人生のシナリオ」を分析し、不適切なシナリオを手放し、より良いシナリオに書き換えていきます。
交流分析の理論では、私たち人間は、9~12歳頃までに、「これからの人生どう生きていくか」というシナリオ(人生脚本)を書くと言われています。
これらのシナリオ(人生脚本)は大きく分けると3種類あり「勝者」「敗者」「どちらでもないもの」があります。

勝者⇒「お金」「財産」「地位」などでなく、「自分の能力や可能性を発揮して生き生きと生きている人」(自己実現)
敗者⇒「自分の能力を発揮せずに、私はダメだ・・私はできない・・」といいながら生きている人
どちらでもない者⇒「時々勝ったり、時々負ける」しかし全体を見てみると”勝ってもいないし、負けていもいない”という人。

自分の脚本を点検・確認・自覚し、敗者の脚本を手放し、望む脚本(勝者の脚本:自己実現の脚本)へ修正して行くことを目指します。

【その他の理論】
◆ストロークとディスカウント
他者(自分)との関係の持ち方のクセを分析し、よりよい人間関係の構築を目指します

◆時間の構造化
他者との交流の度合いから人間が行う時間の構造化(使い方)を分析します。

【時間の構造化】
引きこもり→儀式(挨拶など)→ひまつぶし(うわさ話など)→活動(仕事、趣味など生産的活動)→ゲーム(活動よりも深いのです!)→親密さ
心理ゲームを止めれば、親密さに移行できます☆

・仙台心理カウンセリング&スクールの心理学講座は、理論を使って受講生自ら「不都合な交流パターンに気づき」修正していくことが可能なカリキュラム構成となっております。

自我状態
P・・・親の自我状態(Parent)
A・・・大人の自我状態(Adult)
C・・・子どもの自我状態(Child)

【自我状態の機能モデル】

1 P 理想を追う私
   自分の親や養育者から受け継いだ行動、思考、身振りによって自分を表現します。
   Pは次のふたつに分けられます。

 CP(Critical Parent)批判的な親
   理想を追求し、責任感も強く、まじめで一所懸命に努力する部分。
   これが高いと判断力も強くなり、懲罰的で創造性を抑えてしまいますが、
   社会秩序やルールを守り社会に適応していくには大切なもの

 NP(Nurturing Parent)養育的な親
   思いやりが強く、面倒見が良い保護的な部分。寛容で愛情深く、
   相手に幸福感や満足感を与える。
   これが強すぎると過保護やおせっかいになりやすくなる。

2 A(Adult)大人の心
   冷静な事実中心主義。現実を客観視するためにあらゆる角度から情報を収集し、
   論理的検討を重ねて決断する大人の心でデータ処理のコンピューターのような
   働きをする部分。
   これが高すぎると打算的で冷たく情緒に乏しい人間味に欠けた人になるおそれがある。

3 C(Child)子供の心
   その人が子供時代に行動したり、考えたり、感じたりしたのと同じような状態にある時の
   自我状態をいう。Cは次のふたつに分けられます。
   
 FC(Free Child)自由な子供
   親の影響を受けていない、生まれたままの自然な状態で、明るく自由奔放な部分。
   直感的で快感を求めていきいきと行動する。創造性の源で、心身の健康に不可欠。
   これが極端に高いと、わがままで利己主義になる。
  
 AC(Adopted Child)順応した子供 従順な子供
   いわゆるイイ子の部分です。小さい頃から周りの人たちの愛情を失わないため、
   周囲の期待や規則に合わせる部分。協調性が高い分、自分の感情を抑え、社会の規範に
   沿って行動する傾向を持ち、それが強くなりすぎるといやなことを嫌と言えずストレスを
   心の中に溜め込みやすくなる。反対に周囲の期待や規則への反応として反抗的な行動をとる
   のも、順応した子供の自我状態に含まれる。

【エゴグラム】:5つの自我状態
エリック・バーンの交流分析では、親らしさのP(Parent)、大人らしさのA(Adult)、子供らしさのC(Child)の3要素(3つの自我状態)を用いた。
ジョン・M・デュセイ(アメリカの心理学者)は、Pをさらに批評的な親であるCP(Critical Parent)と養育的な親であるNP(Nurturing Parent)に。
Cをさらに自由奔放な子供であるFC(Free Child)と従順な子供であるAC(Adapted Child)に細分化し、5つの自我状態を分析した。

日本では東大式エゴグラム(TEG式)によりグラフで表示することが考案されたことで、自己分析法として広く一般に知られることとなった。

【5つの自我状態】 ~心の中には5人の私がいる~
親の心(P)は親などの影響を受けて形成され、CPとNPに分けられる。

【CP】・・・(厳格な親の心):道徳的、倫理的、厳格
信念に従って行動しようとする父親のような心。自分の価値観や考え方を譲らず、厳しく、批判的である。

【NP】・・・(保護的な親の心):温かさ、愛情、過保護
思いやりをもって他者のために世話をする母親のような心。優しく、受容的である。

大人の心(A)は科学的な思考・行動の自我状態。
【A】・・・(大人の心):現実的、客観的、人情味に欠ける
事実に基づいて検討・判断する大人の心。冷静で客観的である。

子供の心は(C)子供の自由な感情・環境へ反応の自我状態で、FCとACに分けられる。

【FC】・・・(自由な子供の心):自由奔放、明るい、自己中心的
自分の欲求・感情に従って行動する自由な子供のような心。明るく、無邪気である。

【AC】・・・(従順な子供の心):素直、協調性あり、依存的
自分の感情を抑えて他人に良く思われようとする従順な子供の心。

【エゴグラムで自己分析】

自己分析方法としては東大式エゴグラム(TEG式)が知られている。
質問紙法で、50の質問に答えて行き、最後にそれを集計し点数化したものを、CP、NP、A、FC、ACの順に点数を基にグラフにする。
グラフから各自我状態の強弱・性格の傾向を知ることができる。
点数が高い自我状態はその自我状態の傾向が強いということであり、低いものはその傾向が弱いということである。
例)NPが高い場合は優しくて思いやりが強い、低い場合は思いやりに欠け、冷たいというように判断できる。

一般的に、子供の頃はCPやNPが低くFCやACが高いため右上がりになり、年を重ねるとCPやNPが高くなりFCやACが低くなるため次第に右下がりとなる。
日本人ではNPが最も高い型でCPA>FC>ACとなる「への字型」が最も多くかつ理想的とされ、欧米ではAが最も高い「山型」が最も多くかつ理想的であるとされる。
弁護士やカウンセラーなどは「山型」の人物が多い。業務上では、意識的にAを使って関わる事も可能になる。Aを高め、「山型」を確保できると「心理ゲーム」に陥りにくく、人間関係も仕事もスムーズに進みやすくなる傾向を持つ。

【自我状態】
自我状態というのは、思考・感情・行動の一貫したもので、
「批判的な親 CP」
「養育的な親 NP」
「大人  A」
「自由な子ども(自然な子ども) FC」
「従順な子ども AC」
以上、5つに分類します。

※「RC:反抗する子ども」を加えて6つに分類し分析するものもあります。
ここでは日本人向けに編集された参考文献「わかりやすい交流分析」を基にしています。

・自我状態の中で「親」「大人」「子ども」の3つを、効果的な自我状態と呼び、この3つの自我状態を、バランス良く使うようになることを目指します。
・エリック・バーンは自我状態のことを、感情と経験の首尾一貫したパターンと、直接それに対応する一定の行動パターンを伴うもの」と定義。
・エゴグラムでは、自分の中に「5人の自分」がいると仮定します。

私たちは誕生した時、生きていくのに最低限の機能(ソフト)しか備わっていません。
従って、私たちは、誕生の瞬間から「性格」(パターン)が創られていくという理論です。

自分の中の『子ども』。
0~3歳の時に中心的に形成される「子ども」の性格/パーソナリティです。
これをC(Child)と呼びます。これも更に3つに分かれています
  自然な子供/FC=Free Child、
  従順な子供/AC=Adapted Child
  反抗する子供/RC=Rebellious Child

0~3歳の時は、言葉はほとんど理解できないため、両親や周りの大人達の「表情」やしぐさ、、
身体的接触(なでられたり、だっこされたり、あるいは叩かれたり)という刺激で認知・学習します。
これらの外的な刺激によって、脳の中に様々な反応パターンが出来てきます(その人独自の感情的な傾向性)
これをTAではチャイルド(こども)の自我状態と言います。

自分の中の『親』。
3~6歳の時に中心的に形成された「親」の性格/パーソナリティ。
これをP(Parent)と呼びます。これは更に2つに分かれています。
  批判的親/CP=Critical Parent
  保護的親/NP=Nurturing Parent

この『親』の性格は、自分の親を見習って(模倣して)創った性格と言われています。
親のしぐさや考え方などが、気がつかないうちに似てしまう(コピーする)事です。
気づくと、物事に対する反応や言動が両親にそっくりだったことに気づくことがあります。

最後につくられるのが、自分の中の『大人』。
6~10歳を中心に形成された「成人/大人」の性格/パーソナリティ。
これをA(Adult)と呼びます。
  大人/A=Adult
6歳くらいになると、脳が発達し、今までの経験を活かした活動が出来るようになってきます。
過去の経験を分析し、計画をたて、実行する、というようなことです。
冷静に考えたり、判断したりする、A:アダルト(客観的で冷静な大人の部分)の性格です。

このように、TAにおける性格/パーソナリティは、大きく分けると3つ、
細かく分けると5つ(又は6つ)のパーソナリティで構成されています。
自分の中にそれぞれの性格/パーソナリティがどれくらい強いのか、
どんなバランスなのか、を知ることで、自分の傾向を理解することが可能です。
これをチェック・確認できるのが「エゴグラム」という心理テストです。

※仙台交流分析カウンセリング 交流分析専門講座テキストより

?仙台交流分析|心理レッスン概要

◆【仙台交流分析】リンク

◆仙台交流分析|エリック・バーン
◆仙台交流分析|自我状態
◆仙台交流分析|幼児決断
◆ディスカウント理論|心理ゲーム分析
◆交流パターン分析|裏面的交流
◆エゴグラム|デユセイ
◆人生脚本|脚本衝動の具体例
◆仙台交流分析|心理レッスン概要

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交流パターン分析|裏面的交流(りめんてきこうりゅう)

交流分析 TA(Transactional Analysis)は、
アメリカの精神科医:エリック・バーンが創始した心理療法です。
※エリック・バーンはポール・フェダーン(自我心理学)や、エリク・エリクソン(発達段階説)から教育分析を受けていました。

◆交流分析:TAでは、「親 P」「大人 A」「子ども C」の自我状態に分類して、自我状態の交流を分析していきます。
◆自我状態:自我状態というのは、思考・感情・行動の一貫したもので、
「批判的な親 CP」
「養育的な親 NP」
「大人  A」(客観的で冷静な大人の部分)
「自由な子ども(自然で自由な子ども) FC」
「従順な子ども AC」
以上、5つに分類します。

・自我状態の中で「養育的な親」「成人」「自由な子ども」の3つを、効果的な自我状態と呼び、この3つの自我状態を、バランス良く使うようになることを目指します。
・エリック・バーンは自我状態のことを、「感情と経験の首尾一貫したパターンと、直接それに対応する一定の行動パターンを伴うもの」と定義。
・エゴグラムでは、自分の中に「5人の自分(自我)」がいると仮定します。

【交流パターン分析】

・これは、P、A、C を応用して、日常のお互いのやり取り(言葉、態度、行動)を分析するものです。対人関係を図式化して、その交流をベクトル(矢印)で表します。交流パターン分析の目的は、自分の、P(親)、A(大人)、C(子ども)の理解を深めながら、自分と他人とが、どのような関わり方をしているのか、その場その場に応じた対処の仕方をどのようにすれば良いのかなどを、意識的にコントロールすることにあります。
・ここで問題にする「やりとり」には、表面的な言語の他、その奥に潜むさまざまな意味をもつ深いレベルのコミュニケーション、特にに非言語(表情、態度、声の調子)も含まれます。
・交流分析では、基本的な対人関係を、次の3つのタイプに分類しています。
1)相補的交流(適応的交流)
2)交叉的交流
3)裏面的交流(仮面的交流)

【相補的(そうほてき)交流】
・相補的交流とは、ある自我状態から送られたメッセージに対して、予想(期待)通りの反応が戻ってくるもので、刺激と反応のベクトルが平行している交流を言います。ここでは、言語的なメッセージと、表情、態度などの非言語なメッセージが一致しています。人間関係の面からいっても、この種の交流は、率直で自然の理にかなっています。

【交差的(交叉的:こうさてき)交流】
・交叉的交流とは、人がある反応を期待して始めた交流に対して、予想外(期待はずれ)の反応が返ってくる場合をいいます。そこでは、コミュニケーションが途絶えて、発信者は無視されたような気持ちになります。また、沈黙が起こったり、話題が変わったり、時にはケンカになってしまうことも少なくありません。したがって、交叉的交流は、人間関係の中で苦痛の源ともなるものです。

【裏面(りめん)的交流】
・裏面的交流は、相手の1つ以上の自我に向けて、顕在的な交流と潜在的な交流の両方が同時に働く複雑な交流です。表面的(社会的)では、もっともらしいメッセージを発しているようですが、その主な欲求や意図、又は真意などが、裏面(心理的)に隠されているのが特色です。

◆ 仙台 カウンセリング スクール ◆
仙台 で学ぶ交流パターン分析と裏面的交流 カウンセリング
仙台カウンセリングスクールの【マンツーマン心理学講座】個人レッスン☆
初心者はもちろん、プロとしてスキルアップしたい方まで、マンツーマンの指導により、きめ細かく対応いたします。個々の目的に合った個人レッスンで、ご希望のスキルが学べます。心理療法を実際に体験してみたい方や自己理解を深めたい方、使える心理カウンセリング技法を身につけたい方、プロとして現行の技法に併用し、新たな心理療法を修得したい方などに特におすすめです。

感覚で理解しながら学べるロールプレイ中心の実践的な指導。現場で活かすカウンセリング技法を修得するには、体験学習が欠かせません。カウンセリング現場や日常生活に、すぐに役立つスキルの習得が可能です。また、マンツーマンですから、講師とのコミュニケーションの密度が圧倒的に濃く、自分が感じたことも自由に発言できます。常にあなたのペースで、自分の心と向き合いながらの講座ですから、数多くの気づきで心理的成長が期待できます。

皆様が、仙台心理カウンセリング&スクールで学び、その中で「より良く生きるため」のスキルを感覚でも身につけて頂けますよう、やさしく丁寧にご指導致します。

◆【交流分析】リンク

◆仙台の交流分析|エリック・バーン
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仙台交流分析でエゴグラム|デュセイ 仙台で学ぶ心理学 TA交流分析

仙台の交流分析カウンセリング

エゴグラム|デュセイ

【エゴグラム】:5つの自我状態
エリック・バーンの交流分析では、親らしさのP(Parent)、大人らしさのA(Adult)、子供らしさのC(Child)の3要素(3つの自我状態)を用いた。
【自我状態】自我状態というのは、思考・感情・行動の一貫したもので、
「批判的な親 CP」
「養育的な親 NP」
「大人  A」
「自由な子ども(自然な子ども) FC」
「従順な子ども AC」
以上、5つに分類します。
※「RC:反抗する子ども」を加えて6つに分類し分析するものもあります。

・自我状態の中で「親」「大人」「子ども」の3つを、効果的な自我状態と呼び、この3つの自我状態を、バランス良く使うようになることを目指します。
・エリック・バーンは自我状態のことを、感情と経験の首尾一貫したパターンと、直接それに対応する一定の行動パターンを伴うもの」と定義。
・エゴグラムでは、自分の中に「5人の自分」がいると仮定します。
私たちは誕生した時、生きていくのに最低限の機能(ソフト)しか備わっていません。従って、私たちは、誕生の瞬間から「性格」(パターン)が創られていくという理論です。

ジョン・M・デュセイ(アメリカの心理学者)は、Pをさらに批評的な親であるCP(Critical Parent)と養育的な親であるNP(Nurturing Parent)に。Cをさらに自由奔放な子供であるFC(Free Child)と、従順な子供であるAC(Adapted Child)に細分化し、5つの自我状態を分析した。日本では東大式エゴグラム(TEG式)によりグラフで表示することが考案されたことで、自己分析法として広く一般に知られることとなった。

【5つの自我状態】 ~心の中には5人の私がいる~

親の心(P)は親などの影響を受けて形成され、CPとNPに分けられる。
【CP】・・・(厳格な親の心):道徳的、倫理的、厳格
信念に従って行動しようとする父親のような心。
自分の価値観や考え方を譲らず、厳しく、批判的である。
【NP】・・・(保護的な親の心):温かさ、愛情、過保護
思いやりをもって他者のために世話をする母親のような心。優しく、受容的である。

大人の心(A)は科学的な思考・行動の自我状態。
【A】・・・(大人の心):現実的、客観的、人情味に欠ける
事実に基づいて検討・判断する大人の心。冷静で客観的である。

子供の心は(C)子供の自由な感情・環境へ反応の自我状態で、FCとACに分けられる。
【FC】・・・(自由な子供の心):自由奔放、明るい、自己中心的
自分の欲求・感情に従って行動する自由な子供のような心。明るく、無邪気である。
【AC】・・・(従順な子供の心):素直、協調性あり、依存的
自分の感情を抑えて他人に良く思われようとする従順な子供の心。

【エゴグラムで自己分析】
自己分析方法としては東大式エゴグラム(TEG式)が知られている。質問紙法で、50の質問に答えて行き、最後にそれを集計し点数化したものを、CP、NP、A、FC、ACの順に点数を基にグラフにする。グラフから各自我状態の強弱・性格の傾向を知ることができる。点数が高い自我状態はその自我状態の傾向が強いということであり、低いものはその傾向が弱いということである。

例)NPが高い場合は優しくて思いやりが強い、低い場合は思いやりに欠け、冷たいというように判断できる。一般的に、子供の頃はCPやNPが低くFCやACが高いため右上がりになり、年を重ねるとCPやNPが高くなりFCやACが低くなるため次第に右下がりとなることが多い。

日本人ではNPが最も高い型で、「への字型」が最も多くかつ理想的とされ、欧米ではAが最も高い「山型」が最も多くかつ理想的であるとされる。弁護士や裁判官、カウンセラーなどは「山型」で中立的な立場をととる人物が多い。業務上では、意識的にAを使って冷静かつ、客観的な視点で関わる事が求められる。Aを高め、「山型」を確保できると「心理ゲーム」に陥りにくく、人間関係も仕事もスムーズに進みやすくなる傾向を持つ。

◆【交流分析】リンク

◆仙台の交流分析|エリック・バーン
◆仙台の交流分析|自我状態
◆仙台の交流分析|幼児決断
◆ディスカウント理論|心理ゲーム分析
◆交流パターン分析|裏面的交流
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◆人生脚本|脚本衝動の具体例

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仙台交流分析カウンセリング TA|自我状態 エゴグラム TEG|仙台で学ぶ交流分析

仙台交流分析カウンセリング

交流分析 TA(Transactional Analysis)は、
アメリカの精神科医:エリック・バーンが創始した心理療法です。

【TAの特色】
1:全般に簡潔で難しい用語を用いず、努めて多くの人々に理解しやすくできている。
2:自分の姿を現象的にとらえ、客観的にみるための工夫がなされている。
3:自分自身の性格形成の過程を探る作業が含まれている。
4:他人との交流パターンに気づき、改善方法が学べる。
5:TAは理論や方法のどこからでも学べ、学習後すぐに活用できる。

*交流分析を学習することにより、自己理解が深まってくると、相手の行動や性格についても、よりよい理解が可能になるので、対人関係が改善されて行きます。
*交流分析は医療、医学界ばかりでなく、家庭、教育界、産業界でも、取り入れられています。

【交流分析の基礎】

【交流分析の主な考え方】
1,人は誰でも3つの「私」(自我状態)をもっている
2,他人と過去は変わらない、他人を変えるより、自分を変えるほうがはるかに生産的である
3,私たちは自分の感情、思考、行動の責任者となり、「今、ここ」 という次元を生きる

【交流分析の目的】
1:自分への気づきを深めることにより、心身の自己コントロールを可能にすること。
2:自律性を高めることで、自分の考え方、感じ方、さらには行動に責任をもつまで成長すること。
3:こじれる人間関係に陥らず、互いに親密な心のふれあいを体験できるようになること。

【4つの基礎理論】
1,構造分析(感情、思考、行動をP、A、Cに基づいて自己分析する方法)
2,交流パターン分析(自分と他人のやりとり分析)
3,ゲーム分析
4,脚本分析

【自我のつくられる時期】

◆自分の中の『子ども』。
0~3歳の時に中心的に形成される「子ども」の性格/パーソナリティです。
これをC(Child)と呼びます。これも更に3つに分かれています
自然な子供/FC=Free Child、
従順な子供/AC=Adapted Child
反抗する子供/RC=Rebellious Child
0~3歳の時は、言葉はほとんど理解できないため、両親や周りの大人達の「表情」やしぐさ、、身体的接触(なでられたり、だっこされたり、あるいは叩かれたり)という刺激で認知・学習します。これらの外的な刺激によって、脳の中に様々な反応パターンが出来てきます(その人独自の感情的な傾向性)
これをTAではチャイルド(こども)の自我状態と言います。

◆自分の中の『親』。
3~6歳の時に中心的に形成された「親」の性格/パーソナリティ。
これをP(Parent)と呼びます。これは更に2つに分かれています。
批判的親/CP=Critical Parent
保護的親/NP=Nurturing Parent
この『親』の性格は、自分の親を見習って(模倣して)創った性格と言われています。
親のしぐさや考え方などが、気がつかないうちに似てしまう(コピーする)事です。
気づくと、物事に対する反応や言動が両親にそっくりだったことに気づくことがあります。

最後につくられるのが、
◆自分の中の『大人』。
6~10歳を中心に形成された「成人/大人」の性格/パーソナリティ。
これをA(Adult)と呼びます。
大人/A=Adult
6歳くらいになると、脳が発達し、今までの経験を活かした活動が出来るようになってきます。
過去の経験を分析し、計画をたて、実行する、というようなことです。
冷静に考えたり、判断したりする、A:アダルト(客観的で冷静な大人の部分)の性格です。
このように、TAにおける性格/パーソナリティは、大きく分けると3つ、細かく分けると5つ(又は6つ)のパーソナリティで構成されています。自分の中にそれぞれの性格/パーソナリティがどれくらい強いのか、どんなバランスなのか、を知ることで、自分の性格傾向を理解することが可能です。これをチェック・確認できるのが「エゴグラム」という心理テストです。

※仙台心理カウンセリング 交流分析講座テキストより

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「健全な人間像と健全な人間関係」を学ぶ

仙台カウンセリングで学ぶ心理カウンセリング

「健全な人間像と健全な人間関係」で、メンタルヘルスを整える

自分のこころを癒し、心の成長を重ねていく時、どんな人間になったら良いのかの指標。

健全な人間像

□【1】自己評価の高い人間
□【2】権威者も含めて、他人と対等に話ができる人間
□【3】自分の考え、態度、行動、言動に責任をとる人間
□【4】自分と他人に愛を与えることができるやさしい思いやりのある人間
□【5】自分を大切にし、自分の世話ができる人間
□【6】自己が確立しており、自分の目標がはっきりしてる人間
□【7】建設的な批評を受け入れ、自分の成長に役立てることができる人間
□【8】自分と他人の長所や短所をはっきり現実的に認識できる人間
□【9】他人の意見を尊重し、しかも適切な自己主張ができる人間
□【10】平安さと落ち着きを持つ人間

□【11】自分と他人を愛し大切にできる人をまわりにおくことができる人間
□【12】常に自己の成長に努力し、必要な知識や技術を身につけていく人間
□【13】家族や友人、職場での人間関係を大切にする人間
□【14】たとえつらくとも、感じるべき感情を感じ、適切に表現できる人間
□【15】ものを決断する時、いろいろなインフォメーションや方法を考慮に入れ考えることができる人間
□【16】いったんじっくり考えて出した決断は、結果を恐れず勇気をもって行動できる人間
□【17】自分のことだけでなく他人の幸せも考慮できる人間
□【18】自己を超越したスピリチュアリティにふれ、人類全体や自然保護など大きなことに関心をもつ人間
□【19】忍耐強く規律に富んでおり、逆境に負けず、失敗から学んでいける人間
□【20】人生を楽しみ、喜びを生活の中に組み入れていける人間
□【21】自分と他人のバウンダリー(境界線)を尊重できる人間
□【22】自分が間違った時はあやまり、他人に感謝の気持ちを表現できる人間

下記に挙げる各項目をご自身のさまざまな人間関係に照らして考えてみましょう。
これらの要素は存在するでしょうか。

健全な人間関係の要素”をチェックしてみると自分の人間関係でうまくいっているものとそうでないものがあるのがわかります。

これらの要素のうち、どれかが欠けているとその関係に穴があいているような 感じがします。

「健全な人間関係の要素」チェックリスト

【1】許容・・・・・
*自分は防御の壁をどこまで下げられるか。 相手がこちらの感情に影響を与えてくるのをどこまで許しているか。

【2】理解・・・・・
*自分は相手を理解しているか。相手の言動の意味を把握しているか。

【3】共感・・・・・
*自分はどこまで相手の気持ちを共に感じ認められるか。

【4】同情・・・・・
*自分は相手が心配している問題について純粋に心配することができるか。

【5】尊敬・・・・・
*自分は相手を価値ある存在として扱っているか。

【6】信頼・・・・・
*自分が誰にでも打ち明けるわけにはいかない事柄に相手がどこまで接近してくるのを許せるか。

【7】受容・・・・・
*自分は自分のままで良いか。相手は相手のままで良いか。

【8】誠実・・・・・
*この関係は事実の上に成り立っているか。何らかの下心はないか。

【9】意志の疎通・・・・・
*自分達はお互いにとって重要な事柄を率直に話し合うことができるか。
お互いを理解し、関係を前進させて行くためのコミュニケーションの仕方を知っているか。

【10】一致・・・・・
*自分と相手はどの程度まで好き嫌いが一致しているか。
二人の感じ方や信条に違いがあった場合それはどの程度問題になるか。

【11】個の確立・・・・・
*自分は相手に対応しながらもどこまで自分自身を維持できるか。

【12】配慮・・・・・
*自分は自分の欲求だけでなく相手の欲求も心に留めているか。

*以上は健全な人間関係に欠かせない要素のまとめ。
コミュニケーションにおいて、「自分は相手を、相手は自分を現実的にみているか。自分はありのままの相手を見ることができるか。相手はありのままの自分を見ることができるか」という点は、何よりも重要。人間関係の性質のいかんに関わらず、 ”自分の現実を見せられるか、相手の現実を見られるか”ということが人間関係の健全さを決める鍵なのです。

【機能不全家族・共依存・AC関連リンク】

◆機能不全家族チェックリスト
◆共依存チェックリスト|機能不全家族
◆ACアダルト・チルドレンチェックリスト
◆健全な人間像と健全な人間関係チェックリスト

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